日本人から仕事について学べること

超過時間労働が叩かれて、日本式労働習慣の悪い面が噴出している最近の報道ですが、ニューヨークタイムズにちょっとうれしいこんな記事が載りました。

What Japan can teach us about work 「日本が、仕事について私たちに教えられること」

数週間前のこと、この記事のライター、John Lanchester さんは京都の天ぷら屋さんに来ています。

A few weeks ago, in a Kyoto tempura bar, I watched a lone chef, a man in late middle age, cooking behind a counter for his 11 customers. 
「数週間前、京都の天ぷら屋でわたしは孤独なシェフを眺めていた。かれは中年で、カウンターの向こうで、11人の客のために料理をしていた」

The set menu had 15 items on it. That meant that at any given moment, he was keeping track of 165 pieces of food, each subject to slightly different timing and technique.
「コースはそれぞれ15品目だった。ということは、常に彼は165の品目を注意していなくてはならず、それぞれは、品ごとに若干違った時間で上げ、また違った方法で扱わなければいけなかった」

その料理人は、何もメモを取ることもなく、特に努力している風もなく、着々とその技を示していきます。

It was a demonstration of total mastery. 「これこそが、名人の業だった」

この姿は、仕事が人生という風には見えなかった。むしろ、彼の作業は、彼の存在そのものだった。

That’s a thing you notice in Japan, the deep personal investment people make in their work. 
「これが、日本に来ればすぐ気付くことだ。仕事に対しての深い全人格的な打ち込み方」

そのあと、「職人」という日本文化について作者は説明している。

さらに、その「職人魂」は、こと職人、と呼ばれる人たちだけにみられるものではない、さまざまな職業の人たちの間でも見られる、一種の仕事に対する姿勢なのだ。

といい、5人の作業員が、ひとりの作業員が土を掘る作業をじっと見つめている例を挙げて、他事をしないで、作業している一人に対して、残りが集中している様を描いています。

さらに、車掌が、列車に入るとき、そして出るときにあいさつをすることや、デパートで働いている人たちが、フロアに出るとき、そして引っ込むときにあいさつをすることを、こうした仕事への取り組み方の例として挙げています。

It is clear that there are deep cultural differences at work here, not all of them benign.
「ここには、深い文化の違いが職務の中にあることは明らかであり、そうした違いの中には手厳しいものもある」

そして、
the reason Japanese has a word for “death from overwork” is because it needs one.
「日本人に過労死という言葉がある理由は、そうした姿勢が、こういった犠牲を必要としているのだ」

すこし、意訳しすぎているのかもしれませんが、ライターの方は、こう受け止めているようです。

この後にも、とても面白い考え方が紹介されているのですが、今日はここまでといたします。

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