独裁者、暴走す!①

独裁者、暴走す!①

サウジアラビアの皇太子が、アメリカに脱出して、トルコ在住のジャーナリストを殺害したのではないか、とされる事件。

まだ、揺れ動いて、どのように決着がつくかわからない事件ですが、タイム誌は、次のように報じていました。

独裁者、暴走する。Autocrats grow bolder(TIME)

Jamal Khashoggi wanted to get married.

ジャマル・カショーギは結婚したかった。

The self-exiled Soudi Arabian journalist walked into his country’s consulate in Istanbul on Oct. 2 to obtain the paperwork for his wedding.

この、自分で国外に逃れたサウジアラビアのジャーナリストは、10月2日に、イスタンブールの彼の国の領事館に歩いて入っていった。結婚のための書類を手に入れるためだった。

He has not been seen since.

彼はそれ以後、誰にも目撃されていない。

As of Oct. 10, the assumption is that the Saudi regime took the opportunity to silence one of its more prominent critics.

10月10日の時点で、考えられることは、サウジの政権がこの機会をとらえて、その国の目立つ批判家を黙らせようとした、ということだ。

この衝撃の記事は、タイムらしからぬ、実にやさしい英語で書かれています。

短い文であれば、あるほど、強さがにじみ出るものですが、この、高校生でもわかりやすい文章には、タイムの主張が、出てきているように思えます。

さらにつづけて、

The mystery is how.

なぞは、その方法だ。

Turkish authorities, albeit not the most trusted bunch themselves, believe Khashoggi was murdered inside the building by a team of 15 operatives, his corpse dismembered and transported outside in boxes.

トルコ当局は、自分たち自身が、きわめて信頼の厚い集団というわけではないが、カショーギ氏が、15人のサウジの工作員チームによってこの建物の中で殺害され、その遺体は、バラバラにされて、箱に詰められたまま、国外に出されたと信じている。

おそらく、ワイドショーでは、微にいり、細にいり、説明しており、しかもトルコ政府か、警察からの情報も、詳しくでているので、読んでいても、まるでスパイ小説のような、わくわく感があります。

まあ、そんなことを言っていてはいけないのですが。

10月23日には、トルコのエルドアン大統領から、もう少し詳しい説明があるはずなので、それを聞くと、かなりはっきりしたことが分かってくるのかもしれません。

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