鹿寄せ

3月16,17日に奈良に行きました。目的は鹿寄せです。

鹿寄せは、主に2-3月の寒い時期に、奈良の鹿たちの食糧が不足するので、鹿を保護するボランティアの方たちが、飛火野でホルンを吹いて、鹿を集め、ドングリなど食べさせるというものです。2008年ごろTVで放送された「鹿男あをによし」の番組最後のシーンをご覧になった方は、鹿たちが懸命に走ってくる姿をご記憶でしょう。

私たちが見たのは、17日の鹿寄せで、このシーズンとしては最終回でした。日曜日でもあり、また、春らしくなってきたばかりでもあったため、観光客の方も多くいらっしゃっていました。
鹿せんぺいの販売の人もいっぱい来ていて、鹿たちもある程度食事に恵まれていたようです。

インターネットで見た鹿寄せのシーンは、まだ2月頃で、雪が降っている日でしたので、鹿たちも懸命に押し寄せてきており、まかれる餌を一生懸命に食べていました。

今回の鹿寄せは、それに比べたらずいぶんのどかで、一部、一生懸命走ってくる鹿もいましたが、のんびりこちらに向かってくる者もいました。

飛火野は、大仏殿にほど近い原っぱのようなところで、少し行くと林があります。その間を縫って鹿が走ってくるのは、なかなか見ごたえのある風景です。

テレビの「鹿男」では、山寺宏一さんが声を担当する「鹿」が、主人公である「小川先生」(玉木宏さん)に「飛火野に来い」と告げるシーンなど印象的な場面がたくさんあります。

放送以来、一度は実際に鹿の走る姿を見てみたいと思っていた私にとっては、とても心に残る旅行になりました。

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