attitude ということば

attitude ということば

受験生の方と一緒に勉強していると、時々、心を洗われるような文に巡り合うことがあります。

今日も、こんな入試問題がありました。

「ある老人が、医者である自分の所へ来ます。

この老人は、奥さんを2年前に亡くしていて、その喪失感にさいなまれている、といいます。

わたし(医師)は、老人に対して次のような質問をします。

『もし、あなたが先に亡くなっていて、奥様だけが残されていたら、どういう気持ちになられていらっしゃると思いますか』

老人は、しばらく考えて、こう言います。

『もし、そうなっていたら、妻を苦しませることになる。私が生き残って、さみしい思いをする事になって、よかったかもしれない』」

この後、こういう文が続きます。

Of course, this was no treatment in the proper sense since, first, his despair was no disease, and second, I could not change his fate or revive his wife.

もちろん、これは、厳密な意味での治療ではない。まず、彼の悲しみは病気ではなかったし、次に、わたしは彼の運命を変えることもできなければ、妻をよみがえらせることもできなかった。

But in that moment, I did succeed in changing his attitude toward his unchangeable fate because from this time on he could at least see a meaning in his suffering.

しかし、あのとき、私は、彼の帰ることのできない運命に対するattitudeを変えることに成功した。なぜなら、この時以来、彼は少なくとも彼の苦しみの意味を知ることができた。

このattitudeですが、英和辞典を引いてみると、「態度」という訳語が一番に書いてありました。

Oxford Advanced Learner’s Dictionary によれば、こうあります。

The way that you think and feel about somebody or something; the way that you behave towards somebody or something that shows how you think and feel

つまり、ある物・人に対する考え方、感じ方、そして、それを示すように、その物・人に対して行動すること、とあります。

態度、という訳語よりは、考え方、という訳語の方がふさわしいのではないか、と考える次第です。

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