消しゴム2丁拳銃?

ノートをとっていて、間違えたらどうしますか。

消しゴムで消す、という方がたくさんいらっしゃると思います。

ロケット学者の糸川英夫さんという方が、勉強の仕方の本を書かれています。
この本に、「消しゴムは使うな!」という言葉が何度も出てきます。

糸川博士によると、間違いというのは、自分の弱いところをはっきり示してくれている。
これは天の声のようなもので、弱点を教えてくれているのである。
それを消しゴムで消してしまうと、自分の苦手な部分が分からなくなってしまう。
間違えることはかまわない。
せっかく間違えたのだから、そこは横棒だけ引いて、その下に訂正をしよう。
そうすれば、自分の弱いところの記録が残っている。
・・というような趣旨であったと思います。

それ以来、わたしは正式な試験や提出物を除いて、消しゴムを使わないようにしています。

ときどき、まるで西部劇に出てくる二丁拳銃のように、消しゴムと鉛筆を持っていて、間違えたらすぐに消してしまう人がみえます。
そんなときには、糸川先生のお話しをして、消しゴムを置いていただくのですが、気がつくともう握っているのです。

きれい好きな人にとっては、ノートに雑然と横棒が引っ張ってあって、間違いがそのまま残っているのはとても辛いのかもしれません。
ただ、勉強という場面ではノートの記録が少し見苦しくても、頭の中に残っていれば、それでよいではありませんか。

一度、手に持った消しゴムをしまってみてはいかがでしょうか?

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