音読で身につける英語力(7)TOEIC編

TOEICはビジネスパーソンの英語力を図るためのものである。

この原則を思い出していただくと、TOEICの特徴がわかります。

ビジネスによく用いられる用語、表現、状況が用いられているということです。

リスニングでは、会議用の書類をどこかに置き忘れてしまった担当者が、思い当たる場所を同僚と話し合っている状況。

あるいは、30年間、誠実に勤務し続けて、業績を残した退職者への記念品の贈呈。

または、新しい技術の発表に臨む、新人社員の緊張。

筆記テストにおいては、ヘッドハンティングを受けているある人物が、新しい職場における不安や、条件などについて問い合わせている手紙。

このような状況がビジネスシーンでは起こりますよ、どう対応しますか。

これが、TOEICからのメッセージなのです。

ある試験を受験する場合、「誰を対象として、何を求め、何を測る試験なのか」を考えずに本番に臨むことは、もしかしたら、時間の無駄かもしれません。

その立場に立って、TOEICを眺めると、この試験に対する対策の立て方がはっきり見えてきます。

ビジネスシーンを描いた、英語参考書を使ってください。

やるべきことは次の3つです。

1、過去問の研究
   (過去問題を眺めずに試験に挑戦することは、時間とお金の無駄遣いです。既出問題、
   あるいは対策問題集を研究することで、効率よく解答する方法が見つかります)

2.過去問の暗唱
   (同様の理由から、過去問題で、自分が失敗したものを覚えていくことは、効果があり
   ます。それが重要な問いであればあるほど、繰り返し類似問題が出題される可能性は高
   まります)

3.ビジネス分野に関する基本書研究
   (特に学生の方などは、現実に会社勤めをしたことがないわけですから、ある程度、
   意識的に働く状況を学ぶ必要があります。ビジネス英語といわれる分野の優しい参考書を
   使ってみてはいかがでしょう?)

1-3までのどの項目を学ぶにせよ、まず押さえていただきたいのは、表現をおぼえること。

音読→暗記→暗唱のプロセスです。

これに励むことで、ある程度の時間はかかりますが、成績はきっと上昇します。

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