英検1級2次対策(4)弱気に勝つ

1次試験が終わった後、英検協会の解答をチェックします。1級の合格点は、77,78,79,81といった点数がよくあります。エッセイの配点が28点ですから、それ以外の選択肢問題で60点を獲得すれば、合格可能性はかなり高いと言えます。ところが、多くの受験者の方は、つい今回もだめだろう、と考えがちです。1級を受ける方たちは、たいていの場合、何回も受験を繰り返しています。受験歴10回、というのは驚く数字では…

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英検1級2次対策(3)発想する

スピーチは、発想が命です。スピーチの準備の方法について尋ねられることが多いのですが、準備をするということは、できるだけ世の中の問題について考えておくことです。今回、エブリで1級の作文を的中させましたが、このトピック、「宇宙開発を継続すべき」についても、いつも考えてみたことのひとつです。最近、CNNで、韓国の学生さんの間で、いじめによる自殺などが増えている、という記事が出ました。このニュースでつかわ…

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英検1級2次対策(2)準備をする

スピーチの構成ですが、基本は1次試験を参考にしてもよいと思います。つまり、あるテーマに対して、賛成か反対か立場を明確にして、そのあと理由を述べる、というパターンです。この時、理由を3つ、などと明確な数字を出すと、失敗する場合があります。スピーチはリアル・タイムで行われるからです。これも私の失敗経験からですが、あるタイトルに対して、3つ理由があります、と述べました。発言した時には確かに3つあったので…

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英検1級2次面接対策(1)テーマを選ぶ

面接室に入ると、かんたんなトークの後、問題カードを渡されます。問題カードには5つのタイトルが書かれています。以前、タイトルは二つ書かれていました。わたしが初めて2次試験を受けたときには、「土地の値上がりについて」と「私の好きなスポーツ」の二つでした。実は、自分の家を建てることを考えていたため、土地の問題は大きな悩みでしたし、またスポーツについては、たまたま当時関心を持ったものがあって、言いたいこと…

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英検1級 予想的中!

エブリ・イングリッシュ・サービスでは、英検対策講座で、英作文添削指導を行っております。今回のタームでの課題英作文のうちひとつが、Space exploration でした。受験した方から早速ご連絡をいただきました。10月14日(日)に実施された2012年第2回の英検1級で、English Compositionの問題が、Agree or disagree: Space exploration sh…

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女子と小人は養い難し

悪評の高い「論語」の一部です。章でいうと、17番目の陽貨の部分にあります。これは、「女子と小人(=下人。身分の低いもの)は扱いづらい。近づけるとなれなれしく無遠慮になるし、離すと疎遠にされたと思って怨むようになる」という意味だと金谷治氏の「孔子」には記されています。最近読んだ山本七平さんの「論語の研究」によれば、これはかならずしも正しい解釈とは言えないらしい。当時、「女子」とは身分の低い女性のこと…

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舟を編む

三浦しをんさんの小説です。国語辞典を編纂する出版社のスタッフの物語です。物事を作り上げていくということは、とてもエキサイティングな体験だと思います。ここでは、言葉に対するこだわり(良い意味での「こだわり」というのは正用法ではないようですが)をもった「まじめ君」が、周りの人たちも変化させつつ、自分の夢でもある辞書づくりにまい進していくお話なんです。『舟』というのは、言葉の海にでていくはかないこころみ…

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松本亨先生の英作文クラス

その昔、高校生時代に上京して、松本亨先生の授業を受けたことがあります。当時、渋谷に松本高等英語専門学校があり、サマー・セミナーに参加しました。受験生用のセミナーで、週に2時間、先生の授業が受けられました。先生の授業は、一人一人の生徒に、前に出て英作文を書かせて、それを添削する、というものでした。これは「英作全集」や、「英語で考えるために」でも触れられていることですが、先生は、この方法がもっとも効果…

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自分の解釈が正しいか迷うとき

英字新聞など教材にするときに、よくありますね。実際に、ある長文がどういう文構造になっているのかわからない場合です。基本的には、思いつくすべての文法項目をリストアップして、明らかに違うものから消去する方法を取っています。たとえば、die young とかgo public といった表現は文法的に何に当たるのか。die やgoは動詞です。そしてyoung とpublicはいずれも形容詞ですね。この二つ…

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理想の授業

以前、高校教師をしていた時代に、どちらかというと一部の予備校講師のような考え方をしていた時期があります。つまり、授業とは、一種のエンターティンメントである。内容を理解させると同時に、楽しませる授業づくりが大切なのではないか、と。最近、高校で教える仕事で、実際に教壇に立つにあたり、勉強を教えるということはどういうことかを改めて考えることになりました。以前、ある方のブログで、伊藤和夫さんや、中原道喜さ…

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