Yankee Go Home?(名古屋英語クラブ)

名古屋英語クラブでは主にタイムの記事を精読、英語での解釈も含めて、世界の視点で日本やアジアを見ることを習得したいと思っています。
今回のタイム5月21日号の記事は沖縄に入る米軍について論じたものです。

Ever since Sept. 7, 2010, when a Chinese trawler collided with Japanese coast-guard vessels near the uninhabited Senkaku Islands, seafaring Okinawans have been spooked.
2010年9月7日に中国漁船が海上自衛隊の警備艇に尖閣諸島付近で衝突して以来、船に乗る沖縄の人たちは驚かされてきた。

Lying halfway between mainland Japan and China, the Japanese island of Okinawa is caught in a power struggle.
日本と中国の間に位置しており、沖縄は、力のせめぎ合いの中にある。

Beijing’s maneuvers pose a new security concern for leaders of countries whose economies are even more entwined with China’s, even if they have more in common politically with the U.S.
中国政府の機動力を使った作戦は、その経済が中国とより結びついている国々のリーダーたちにとって新しい保安上の不安になっている。たとえ彼らの国が政治的には合衆国との共通点が多いとは言っても。

“Every country wants a U.S. military presence in Asia,” “But they don’t want the U.S. in their backyard. So where, then, is the backyard?”
「どの国も米軍のアジア駐留を望んでいる。が、自分の裏庭にいて欲しくはない。では、どこまでが裏庭なのか」

The answer would appear to be Okinawa. There are over 30 U.S. military facilities crammed onto the island today—more than 70% of the U.S. bases in Japan. Locals are fed up with the space the Americans use. the noise military aircraft make and the social disruption that comes with a large population of young foreign males. 
その答えは沖縄のように思われるだろう。この島には、30以上のアメリカの軍事施設がある。これは日本の米軍基地の7割以上だ。地元の人たちはアメリカ人たちが使っている土地、軍用機の騒音、そして外国人の若い男たちが引き起こす混乱にうんざりしている。

“It’s scary being so close to the base, “ admits owner Genji Sunakawa. But the alternative might be scarier. “China is expanding, “ he says. “We need to start worrying about threats coming from outside.”
「基地の近くに住んでいることは怖いですよ」と地主のスナカワ・ゲンジは認める。しかし代案はもっと怖い。「中国は拡大しています」と彼は言う。「わたしたちは国外からの脅威について心配する必要があるのです」

沖縄で派手な反米デモを繰り広げている人たちの中で、本当の沖縄住民は少ない、という報道もあります。遠く離れたところからデモなどのニュースに接しているわたしたちにしてみると、沖縄全体が基地に反対しているように映りますが、それも正確な事実とは言えないようです。

同時に中国の台頭に伴って、対外的な脅威が増している今。米軍が全くいない日本も夢物語でしょう。

そうした日本の現実をリアルに表現している点で、この記事には学ぶべきポイントがたくさんあると思います。

日本の問題を扱っているために他の記事に比べて、かなり読みやすい印象を与えますが、実際に、ここに書かれていることを英語で説明するのはなかなか大変です。

同時に、これに対する反論や、異論も出てくることでしょう。

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