黒死舘殺人事件は読めますか?

小栗虫太郎という作家の名前を聞いたことはありますか。昭和8年に突如、日本の探偵小説界に現れた、異形の天才児と言ってよいかもしれません。江戸川乱歩が、二銭銅貨というデビュー作をひっさげて登場し、日本の探偵小説界の、いわば巨木のような存在として屹立していた【新青年】という雑誌。この雑誌に、横溝正史が、100枚の中編を依頼されていたのに、肺病のため、書けなくなってしまった、その代理として、編集長が預かっ…

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電子辞書は時代遅れ?

最近の高校生と接していると、電子辞書も持っていない生徒さんが意外に多い。というより、当然のことながら多い。単語が分からないと何を引くのか、というと、インターネットで調べるらしい。発音記号とか、文法的に、その構文に使われるか、というようなことは、あまり重要ではない。むしろ、とりあえず【意味】が解ることが優先するみたい。実際、辞典が「読めない」人が多いようです。電子辞書自体、もともと紙の辞書が電子化さ…

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英語参考書のトレンド?

一時期から、英文法の参考書という分野が、大きく変わってしまったように思います。以前、桐山書店から出ていたのではないか、と思うのですが、即戦ゼミという参考書のシリーズがありました。これは、英語の試験に出された英文をリストアップして、それに解説を付けていくというものでした。それまで、こうした形のコンパクトなものがなかったせいか、高校で新しく採用される参考書が、こうしたタイプのモノ、一色になったことがあ…

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