英検1級2次対策③

英検1級2次対策③

⑤トピック

 スピーチのテーマは、5つ出題されます。

 文系、理系、政治、社会問題、さまざまです。

 ただ、考え方としては、常識的な問題(とくに文系)は、試験官の方たちの想定パターンも、充実しているでしょう。

 2018年度用の問題集に載っているテーマをいくつか検討してみましょう。

 Will Asia dominate the world stage in the 21st century?

アジアは、21世紀に世界という舞台で、大きな役割を果たすか?

 もちろん、中国の台頭があります。

 具体的に、訪れた国があれば、その予想以上の変化なども言えるでしょう。

 実際、経済面では、アジア諸国の果たしている役割はとても大きなものがあるでしょう。

 Yes, for example, China is already playing a very important role in the world stage, especially, in economics as well as in politics.

現在の世界政治は、中国を抜きにしては考えられません。

 We can hardly imagine our future without thinking about China.

そして、たとえば、トランプ大統領との経済戦争での世界的影響や、失踪した女優、あるいはICPOの総裁の事件が与えたショックという話題を出してもよいでしょう。

 わたしたち、受験者も多くの例を考えられる、ということは、試験官も、やはり質問事項として、たくさんの事例を挙げることができる、ということです。

 ですから、あるていど、内容について、詳しく知っている事例があれば、それに越したことはありません。

 それにくらべて、

 Is enough being done to stop the illegal trade in endangered species?

絶滅種についての不法貿易を防ぐための手立ては十分に取られているか。

 だと、ワシントン条約での禁止事項などしか、思い当たることがありません。

 動物保護、とくに絶滅危惧種について、詳しい方であれば、大いに語ることのできるトピックでしょう。

 そして、同じような背景をもつ試験官でなければ、なかなか深い質問はできにくいかもしれません。

 Has the quality of journalism declined in the digital age?

ジャーナリズムの質は、デジタル時代、だめになっているか。

 これは、なにを「質」ととらえるか、という問題もあります。

 たとえば、毎日読んでいる新聞の、「文章レベル」が落ちている。
 
 なかなか、一読しても、何が言いたいのかよくわからない、という指摘もあるでしょう。

 あるいは、調査の仕方が甘いようだ。

 スクープが少ない。

 ニュース解説が、独りよがり。

 このような批判の仕方もあるでしょう。

 問題は、デジタル時代とどう絡ませるのか、ということにあります。

 事実、新聞や、雑誌の売り上げは、デジタル化が進むことで、大幅に落ちている現実があります。

 だとすると、いたずらに刺激的なテーマを取り上げてしまう、ということもあるでしょう。

 最近では、文庫や週刊誌を出している大手出版社が、「不適切な記事」のため、月刊誌を廃刊にする、ということがありました。

 こうした事例も考えてみると、おもしろいスピーチが書けそうです。

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