日本人がバランスを取るのに役に立つ

ニューヨークタイムズから。

Helping Japanese students find balance. まさに「日本人学生がバランスを取るお手伝い」ということになりましょうか。

「自宅では、日本の学童たちは、家族の昔からの期待と、現代社会での現実とのバランスを取っています。」

「学校では、数学や漢字などの科目のバランスを取っています。」

何となく、何をこれから語るのだと思わせますが・・ 

But it is at recess where they really balance–on unicycles.
(しかし、休み時間になると、彼らは本当のバランスを取るのです–つまり一輪車に乗って)

というわけで、現在、子供のバランス感覚を育てるために、文科省が推奨している、一輪車のお話が始まります。

The Ministry of Education, as part of its recommendations for physical development, recommends that schools supply unicycles, bamboo stilts, hula hoops and other equipment that promotes balance and core strength.
(文科省は子供のバランス感覚と体幹の増進のために、各学校が、一輪車、竹馬、フラフープといった器具をすすめている)

宝くじ協会が、公立学校に対して、2000台の一輪車を寄付したことも相まって、現在、日本では、全小学生対象の、一輪車選手権まであるそうです。

そこで、方かになって校庭に飛び出してきた小学生たちが、どのように一輪車で遊んでいるのか、が描かれています。

Some children were just learning, clinging to monkey bars or the shoulders of friends.
(子供たちの中には、まだ覚えているさいちゅうの子たちもいて、ジャングルジムにつかまったり、友達の肩につかまっている子もいた)

Others sped fluidly across the playground for more than 20 yards at a time.
(そのほかの子たちは、すばやく走って、一気にグラウンドを7メートルくらい進んでしまう)

Pairs of girls twirled around, arm in arm and perfectly balanced.
(友達といっしょに、手をつないて、完全にバランスを取ってくるくる回っている少女たちもいる)

No one wore a helmet or kneepads, and the few adults on the playground left the children alone.
(誰もヘルメットやニーパッドはしていない。グラウンドの大人たちは数人しかいなくて、子供たちは自由に走り回っている)

One of the school nurses, Kumiko Hatanaka, said that in three years of working at the school, she has treated only one or two injuries caused by unicycle riding.
(学校の看護師のハタナカ・クミコさんによると、3年間、この学校で勤務しているけれど、一輪車が原因のけがを治療したのは、わずか1,2回のけがだという]

さいごに、富山大学の付属中学で教えているアメリカ人教師、マシュウさんのコメントが載っています。

「わたしは、アメリカでは見たことのないもの(一輪車のこと)をすることに、子供たちが挑戦し、また奨励されているのを見ました。いろんなものが危険だと考えられるので、私の国では奨励していないのですが」

コメントは受け付けていません。