音読しましょう。
そういわれても、何をどうすればよいのか、という方もいらっしゃることと思います。
わたしなりの、音読法をお話しさせていただきます。
基本的には、ご自分の必要に合った教材が必要です。
これは、以前、書かせていただいた、音読の教材選びのブログをご覧いただくとして、とりあえず、教材はある、としましょう。
まず、ご自分の知らない単語、読みづらい単語をピックアップして練習しましょう。
このとき、自分流にやってしまっては意味がないので、お手元に電子辞書なり、スマホがあれば、その音声を参考にしましょう。
何度か繰り返し聞いてください。
そのあと、音声に続いて、自分でも発音してみます。
できれば、それを録音して聞いてみるとよいでしょう。
案外、自分ではうまく言えているつもりでも、そうでないことが多いです。
松本亨先生は、50回、言ってみてください、とある教材で書かれていました。
すると、「50回も、ですか?」という読者の方からの投書が届いていました。
むしろ、何回と区切るのではなく、音声モデルの発音が、再生できるまで、というのが正しい練習方法だと思います。
その後、前後の単語を合わせて、ひとまとめにして読む、という練習をします。
station という単語であれば、当然文章にはat the station とか、go to the station といった表現が出ているはずです。
そうした、意味のまとまりで読んでみる、ということです。
これも50回くらい。
短いものなので、50回、実際にやってみても、1分くらいしか、かかりません。
そうしたら、次は、もう少し長いひとまとまり。
Tom went to the station. とか、We met at the station today. といった具合に、短い文、またはちょっとした節などに口を慣らすようにします。
これをやっておくと、後で全文を繰り返すときでも非常に言いやすくなります。
最終的に、それぞれの文の、細かな部分に対して自信が持てるようになってきたら、文全体を言ってみます。
これは、しっかり練習してください。
この訓練ができると、さらに2文、3文といった具合に続けていって、ある程度まとまったニュースストーリィや、ちょっとしたパッセージなどが、楽に言えるようになります。
そのあと、テキストを見ながら、くりかえしていって、全文が言えるようになれば、さらにくりかえすと、暗誦に近い状態で言えるようになります。
最終的には、テキストを見なくても、全文が言えるようになることが目標ですが、そこまでいかなくても、100パーセント、テキストに頼るのではなく、ある程度参考にしながらも、しっかり自分でくりかえすことができる。
これを目標にしていただけば、非常に力が付くと思います。