鹿男あをによし

俳優の児玉清さんが亡くなられたときに、「アタックチャンス!」をはじめとする名作がとりあげられました。
児玉さんといえば、わたしにとっては、『鹿男あをによし』の教頭先生です。

『鹿男あをによし』は、5年ほど前、テレビで放送されたドラマです。
視聴率は当時10パーセントいくかいかないか。
でも、傑作ドラマだったと思います。

玉木宏さん演じる小川孝信は、東京の大学の研究員。
ところが、ミスで同僚の実験データを消去してしまったことから、教授に言われ、奈良の女子高に勤務することに。

その女子高、赴任して第1日目、遅刻してきた生徒、堀田(多部未華子)が「マイ鹿に乗っていて、駐禁をとられた」という???なセリフにキレてしまって、おかしなことが連発。
なんと鹿に話しかけられ、「日本の運命は先生にかかっている」といわれてしまう。

日本列島は、巨大鯰の上に乗っていて、鹿島大明神が頭を押さえ、奈良、京都、大阪でそれぞれ鹿、狐、鼠がしっぽを押さえている。
外れると、大変な地震が起こり、日本は壊滅してしまう。
ねじが、ゆるむので、60年に一回、締め直さなくてはならない。
今回、締め直すためには、狐から届けられるサンカクなる宝を小川が受け取り奈良へ運ぶ。
そういう任務がある、というのだ!

という奇想天外なお話しが、奈良の女子高を舞台に展開します。

原作は、「プリンセス・トヨトミ」の万城目学さん。

のどかな奈良や、鹿たちの風景と、いささか抜けている小川先生や、同僚の『天然』教師、綾瀬はるかさん、そして謎の少女、堀田。
児玉清さんは、物語の中で、重要な役割を果たす教頭先生の役で登場しました。

東北地方でも3月に再放送が始まっていたそうですが、ちょうど3月11日にかかってしまい、その後は放送中止になってしまったそうです。
たしかに話の内容からいって、再放送は難しいかもしれませんが、ぜひ、また見てみたいドラマです。

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