これは、はっきり言って激怒!です。
高校生の人たちのなかで、音読することが嫌いだ、という人がかなりいます。
ひとつには、学校で、ほとんど英語を読む、ということがないそうです。
だから、それぞれの単語の読み方が分からない。
わからないから、ますます読みたくない。
思春期だと、なおさら、人前で大きな声を出したくない。l
だから、読まない。
こういう考え方らしいのですが。
わたしはこう考えています。
日本人が、英語を話せないのには、二つの理由がある。
1つは、音読体験が少ないから。
圧倒的に、音を出していないから。
繰り返し練習すれば、だれでも英語音はある程度出せるし、英語の文章を覚えていれば、言い方もよくわかる。
もう一つの理由は、言うべき内容がないから。
これも、実際にモデルとして話しているのを聞けば、相手から話しかけられたときに、どう対応すればよいかわかる。
事実、音読を重ねていくと、英作文が上手になります。
英文を暗記しているわけですから、どうすれば自分の言いたいことを表現すればよいかが、経験的にわかってきます。
そして、自分の言いたいこと、というのは、実際に、自分が関心を持てる内容を話している人たちの言っていることに耳を傾ければ、徐々に見えてきます。
彼の言っていることは何かおかしい。
彼女の発言は、とてもすっきりしてわかりやすい。
自分は言いたいことが、よくわかっていない。
そういう状態に置かれて、ようやく、自分が何を言いたいのか、どうすれば、自分の意図する内容が、他の人に分かってもらえるのか。
こうしたことが見えてきます。
だとすれば、英語を音読しない、というのは、言語道断。
音読してこその英語力だと言っていいでしょう。
まずは、ひとつひとつの単語を、ゆっくり、正しく言えるようにすること。
つぎに、その単語に結びつく表現をまとめて一気に発音してみること。
たとえば、初日にstationを覚えたら、次のステップは、at the stationと言えるようにすること。
そうすると、その次には、I saw herと。組み合わせて、I saw her at the stationとすれば、自分の表現は大きく広がります。 音読しましょう。