今回のエッセイの構造は、序論―本論(理由1)―本論(理由2)―結論 という流れになっています。いよいよ結論、最終段落です。
①For these reasons, I prefer traditional reading style, even though I recognize that it is more convenient to read e-books than old ones. ②A lot of people predict that paper books will disappear, however, I hope that publishers continue to release paper books in the future.
①I prefer のあとにthe を入れておきましょう。
これは、今までの読書スタイルは紙の本を読むことだけでしたから、特定できるわけです。
style を避けたいので、I prefer their traditional way of reading にして、さらに文末than old ones は言わなくてもわかりますから、省略します。
②末尾に近いpaper books が、同一文2回目なので、them に変えておけばいいでしょう。
というわけで、添削の作業を見ていただいたわけですが、いかがだったでしょうか。
今まで、エブリでは、多くの方に書いていただいた作文を添削させていただきました。
その中で、特に注意していただきたいことは次のようなことでした。
1.文章を書く前に全体を見渡したメモを作りましょう。
ぶっつけ本番で書いたり、思いつきで書くと、途中から書けなくなって、もう一度書きなおさなくてはならないことがよくあります。
こうなってしまうと、時間がどれだけあっても足りませんから、はじめから「こういうことを書こう」という計画を立てることが大切ですね。
2.おなじ文の中で2回以上、同一の単語をくりかえすという事態が生じないようにする。
日本語で作文をしていると、少々くどくても、同じ表現を使って、説明することがていねいな感じを与えます。
ところが英文では、それはくどい印象を与えてしまうようです。
3.論理!
日本人は論理的ではない、という方がいます。もちろん、そんなことはないので、日本人が論理的でないとしたら、たぶんロケットなど打ち上げられないでしょう。
ただ、論理的なスタイルになれていない、ということはあるでしょう。
エッセイなどでも、ついつい、余談に力が入ってしまう、ということがよくあります。
ただ、英文エッセイの場合、それは大変まずいことのようです。
まず、結論を書き、そのあと理由を述べ、具体例をあげていく、というスタイルを崩さないことが重要です。
自由英作文の添削をコメント付きで書いてみました。
また機会があれば、別の作品について行ってみたいと思っています。