2次試験対策(1級)②
英検1級の2次試験対策です。
これからは、今までに出題された過去問題を見ながら、対策を考えていきたいと思います。
いま、わたしの手元にあるのが2018年版の英検1級過去問題集です。
この40ページに、2017年度第2回の試験問題が出ています。
A日程の最初の問題を見てみましょう。
Can the consumption of meat be morally justified?
肉食は、倫理的に正当化されるか?
「動物実験は倫理的に許されるか」「動物園は動物にとって幸せか」といったような出題がされてきたことがあります。
いずれも、倫理的に、動物を人間より下級の生き物として考えることに対して、疑問を呈している問題です。
そこで、考え方としては、
賛成の立場であれば、
①人間は、肉食により必要な栄養分を確保できる。
②肉食は、今までの人類の歴史で欠かせないものであること。
③狩りや、遊びで殺すのではなく、必要悪として殺すのであるから、やむを得ないものであること。
などが考えられます。
①は easing meat is essential for human beings. Meat contains very important nutrients for human beings.
② Eating meat has a long history. Our culture based on the tradition of eating meat and we cannot survive without meat.
③ Killing animals to eat is not like hunting or killing for pleasure. We do not kill them cruelly.
こうしたアイディアをベースに、倫理的には、やむを得ないのだ、というスタンスで書いていくことが考えられます。
ほかに、
「動物実験」であれば、薬品製造上の動物実験を例に挙げて考えてみましょう。
① 計算上、理論上では大丈夫と思えても、実際に生き物で実験してみると、思いがけない結果になることがある。
② 人間のサイズでは、どのていどの量を飲めばよいのかわからない場合に、動物実験である程度の目安を知ることができる。
③ これも、趣味や、遊びのための犠牲ではなく、人間ではできない段階の実験であるので、やむを得ないものであること。
こうした説明が考えられるでしょう。
また、「動物園」では、
①実際に生きている動物を目の当たりにすることで、動物そのものに親しみをもつ子供が増える。ひいては、生物学に興味をもって、動物保護の道に進む人が多く出る可能性が高い。
②動物園で、親しみを持っていた象や、虎が死んでしまうと新聞にも報じられる。こうしたことが、「生きているもの」に対する愛情をうむ。動物だけではなく、さまざまな生命に対して尊敬の念を持てる子供が育つ。
③動物園での体験が、豊かな人間性をもつ青少年を生み出す。
④また、動物たちも、自然界での弱肉強食とはちがった、安全で、食料もきちんと与えられる生活で、それなりに幸せな生活を送ることができる。
なども考えられるでしょう。