わたしはこうしてやってきました。

わたしはこうしてやってきました。

シャーロック・ホームズのベスト作品「まだらの紐」の依頼人との話が続いています。

“I have come on this morning with the one object of seeing you and asking your advice.”

「わたしは、ホームズさんにお会いして、アドバイスをいただくことだけを目的に、今朝、こうしてやってきました」

“You have done wisely, ” said my friend. “But have you told me all?”

「あなたのなされかたは賢明でした」と友人(=シャーロック・ホームズのこと)はいった。

「でも、全てをお話になりましたか」

“Yes, all.”

「はい、すべてを」

“Miss Roylott, you have not. You are screening your stepfather.”

「ストーナーさん、そうではありませんね。You are screening your stepfather.」

screening とはどういう意味でしょう。

動詞の screen のいちばん最初に、待望の意味が出てきました。

「・・を(光、熱から)守る、覆う、・・を(視野から)隠す、(危険から)かばう」

ですから、この部分は、

「あなたはあなたのお父さんをかばっていらっしゃいますね」

このセリフを受けて、ストーナー嬢は、こう答えます。

“Why, what do you mean?”

ここでwhyというのは、「なぜ」というより、驚いたことを表す言葉かもしれません。

だとすれば、

「ええ?どういう意味でしょう?」

さあ、なぜホームズは、彼女が義父をかばっている、というのでしょうか。

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