今日から英検一級
○リスニング編
1級のリスニングには4つのパートがあります。
二つ目のパートでは、まとまった長文が読まれて、その後、質問が二つ流れます。
内容が、割と科学的な論文で合ったりします。
たとえば、最新の問題では、こんなものが出ました。
気象変動とマスコミ、というテーマです。
まず、アメリカのマスコミでは、客観的な報道が求められる。
したがって、アメリカのジャーナリストたちは、自分の意見を抑えて、事実を客観的に述べようとする。
ある問題に二つの解釈がある場合には、双方の解釈に対して同じように時間をかけようとする。
ここで一つの弊害が生じる。
気象変動に関しては、98%の科学者の間では、人間に責任がある、という結論が共有されている。
ところが、のこりの数パーセントの意見も、対等の時間をかけて報じる。
そこで、アメリカ人の多くの人は、異常気象について、人類に責任がある、という考え方が、多くの科学者の間で認められていることについて、知らない人が多い。
と、論旨がそこまで進んだところで、
だから、マスコミは、もっと現実を反映した報道の仕方をすべきだ。
という結論に落とし込んでいくわけです。
そして、これに関する2つの質問。
アメリカ人の多くが持っている、異常気象に対する考え方は?
そして、マスコミとしてはどのように対応すべきか?
選択肢の問題なので、取りつきやすいとはいえ、これだけの内容の英文を、きっちり聞いて、性格に回答するのは、なかなか難しいものがあります。
このレベルの英文を聞き慣れる必要があります。
おそらく、一番、よい教材は、1級のリスニング問題です。
ですから、同じ教材でも何度も聞いて、意味を頭の中で整理する必要があります。
できるだけ、頭の中で訳をするのではなく、そのまま、英文を聞いて、理解していくことが大切です。