復習の難しさ

英語がことばである以上、くりかえしがもっとも大切な学習プロセスです。

もし「この表現は聞いたことがないから間違っている」と判断できるようであれば、ノンネイティブとしては、かなり自信を持っていいレベルでしょう。

このレベルを目指すためには、復習が絶対必要です。

私たちはついつい、新しい教材に目移りしてしまい、教科書でも参考書でも、ページを進めることに一生懸命になりがちです。

でも、もし、今までに扱ってきた教材を、ひと通り復習してから、次の段階に進むという学習習慣をつければ、効率はかなり良くなるように思います。

成人の方ですが、ある生徒さんと話をしていました。
大変優秀な方なのですが、その方が「いままでに、エブリで勉強した教材をすべて取っておいて、復習している」とおっしゃられるのを伺って、なるほど、と思いました。

私を含めて、学習者は、ついついよりレベルの高い方向へ進みたがります。

現在やっている教材を、早めに仕上げて、次の段階へ行くのが楽しい。

でも、そこで一歩立ち止まって、いままでの教材を見直してみると、意外なところに見過ごしとか、忘れてしまったことが眠っていたりします。

じつは、ここにも音読の効用があります。

音読をすることで、今までに学んだ表現をさっと復習することができます。
毎回のレッスンで音読しているときには1回しか口にしなくても、文を覚え込む過程で何度も練習しています。
なによりも、既出の文がそのまま言えるのですから、記憶は確実です。

今日も、つい本屋で見つけた高校生用の勉強の仕方の本で、音読を紹介していました。

もっとも簡単にできる復習の一方法としてぜひ、音読を活用していただきたいものです。

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