天皇陛下の引退なるか?

10月17日午後6時から、天皇陛下の引退に関する評議会が開始されたそうです。

ちょうど、その当日、ジャパンタイムズは、1面にこのような記事を掲載しました。

Imperial reform likely too sensitive 「皇室の再編成は、あまりにデリケートな問題」

An advisory panel of six intellectuals will hold its first meeting Monday to address a critical issue facing the Imperial system; Emperor Akihito’s wish to abdicate sometimes in a few years due to his advanced age.

6人の有識者からなる諮問委員会は、皇室に関する重大な問題に関する最初の会合を月曜日に開催する:つまり明仁天皇が、高齢のため引退したいという意向を示されたことに関する問題である。

address というと、「スピーチをする」とか「住所」という意味が思い浮かびますが、動詞として「問題に取り組む」という意味でつかわれる場合もよくみられます。

abdicate は、「引退する」ということですが、王様や、皇帝といった地位にある人に関して用いられる表現です。

advanced age は、「高齢」ということですね。

“What is most important for the Imperial succession is the succession by a male from the male line,” Shoichi Watanabe, a professor emeritus at Waseda University and an influential nationalistic polemicist, wrote an essay published August 31.

「皇室の後継で、最も大切なのは、男性が後を継ぐ、ということだ」と早稲田大学名誉教授であり、また、影響力のある論客でもある渡部昇一氏は、8月31日に出版されたエッセイにおいて書いている。

succession は、「後継」、跡を継ぐこと。

polemicist は、「論客」、影響力のある論を雑誌、新聞などで展開する評論家です。

さらに渡部氏は続けます。

“The Imperial House Law does not need to be revised. Everything would be fine if someone serves as a regent”if an emperor becomes too old to conduct his duties, Watanabe wrote in the essay that ran in the Sankei Shimbun.

「皇室典範を改訂する必要はない。もし誰かが摂政を務めればすむことだ」もし天皇が高齢のため、義務を果たすことができないのであれば、と、渡部氏は、産経新聞のエッセイに書いている。

regent は、「摂政」(せっしょう)君主に変わって政治を執り行う人。天皇が未成年のとき、または精神・身体の重患や、重大な事故によって、国事行為を自ら行えない時、天皇の名で国事行為を行う人。皇室典範により、一定の順序で成年の皇族が任ぜられる。

ちょうどこの記事の右に、天皇・皇室の写真一覧が載っており、非常に珍しい紙面となっていました。

ある意味では、日本の将来の皇室のあり方を示す指針になる内容になる可能性もあります。

特に、英語で日本の事象について語るときに、参考になる記事だと思います。

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