45億年にわたって、地球の良き相棒である「月」。
この月は、ひょっとしたら、生まれたばかりの地球に激突した一連の小さな塊から生み出されたのかもしれない。
そんな研究が、パリから発信されました。
おなじみ、the Japan Times の science の欄のトップ記事がこれ。
Such a bombardment birth would explain a major inconsistency in the prevailing hypothesis that the moon splintered off in a single, giant impact between Earth and a Mars-sized celestial body.
「そのような衝撃的な誕生であるなら、月が地球と、火星くらいの大きさの天体との間での一回だけの、巨大な衝突によってはじけ飛んだ、という、普及している説明での大きな矛盾点を説明することができる」
In such a scenario, scientists expect that about a fifth of the moon’s material would have come from Earth and the rest from the impacting body.
「もし、そういう形で生まれたのであるとすれば、科学者たちが考えるに、月の成分の5分の一は地球から、のこりはそのぶつかったほうの天体からきたのだ、と考えることができる」
Yet, the makeup of the Earth and the moon are near identical–an improbability that has long perplexed backers of the single-impact hypothesis.
「しかし、地球と月の成分はほとんど同じだ。このありえなさが、長い間、衝撃は一回だけ、という理論を辛抱する学者たちを長らく悩ませてきた」
“The multiple impact scenario is more ‘natural’ way of explaining the formation of the moon,” said Raluca Rufu of the Weizmann Institute of Science in Rehovot, who co-authored the new study published in the journal Nature Geoscience.
「複数回衝突が起きた、というシナリオの方が、月の構成を説明するにはより自然だ」と語るのは、レホボットのワイズマン研究所のラルカ・ルフ氏。かれは、雑誌、ネイチャー・ジオサイエンス誌に新しい研究を発表した著者のうちの1人だ。
というのも、
Such multiple hits would have excavated more Earth material than a single one, which means the moonlets would more closely resemble our planet’s composition, said the study authors.
「そのような複数回の衝撃であれば、一回のものに比べてより多くの地球の物質が掘り出されることになる。つまり、月は我々の惑星を構成している物質ときわめて類似した状態になる、ということだ」こう、研究の著者たちは、語る。
あまりにも壮大なロマンなので、頭の中でも想像がつかないのですが、要は、月が生まれるためには、まだ、地球も生まれたばかりのころ、地球と、火星ぐらいの大きさの星とが衝突し、その結果、月ができたようなのです。
問題は、地球がぶつかった「火星程度の大きさの星」とはどんな星なのか。
そして、その星は、衝突の結果どうなってしまったのか。
まだまだ分からないことがいっぱいあります。
→名古屋英語クラブでは、こうした最新の科学研究成果も、ディスカッションの対象としています。ご興味のある方は、エブリ・イングリッシュ・サービスまで、お問い合わせください!