英語がうまくなる秘訣②
前回は、家族の方たちが迎えに来ても、なかなか避難しようとしない、ご老人の方のお話をしました。
わたしたちも、こうした方たちと同じバイアスを抱えているように思います。
新しいことを受け入れない。
新しい事に手を出さない。
今までに起こったことが、今度も起こると信じている。
今までよりひどい事にはならない。
わたしたちのレッスンでは、音読をしていただきます。
音読することで、リスニングや、スピーキングの力がついて来るのですが、そのあたりについて、なかなか分かっていただけない。
たとえば、did it といった言葉の組み合わせ。
ディド イット、というぐあいに、ぶつけるように話される方が、とても多いのです。
でも、CDを聞いても、テレビを見ても、そんな話し方をしているネイティブは一人もいません。
(もちろん、強調しているときは別ですが)
音読をリスニングに生かそうと思われるのであれば、まず、モデルの発話が、どういわれているのかじっくり聞くことから始めるとよいです。
耳を澄ましてみると、いままで、こうだ、と思っていたのと、まるで違った発音をしているかもしれません。
This is a pen という文をまなんだあと、That is a pen にはいったときに、この that is が、
予想していた音と違いました。
なんとなく、ザットイズ というひびきだろうと思っていたのです。
ところが、実際には、thatis という感じで、瞬時に終わりました。
あれっと思って、何度も聞きなおしました。
中学一年の時ですが、ひょっとしたら、これが、わたしをこういう仕事につけたきっかけかもしれません。