理想的な音声との出会い
ある受講生の方が、次のようにおっしゃいました。
「英検のリスニング問題で、いままで、自然な感じに聞こえたものはあまりなくて、作られた音声としか思えなかっがのですが」
「今回、聞かせていただいた1級のパート4の録音は全く違っていました」
「いくら聞いても飽きません。このところ、1週間、ほとんど聞いた英語はこの問題だけです」
人生に出会いがあるように、英語の音声にも出会いがあります。
こういう音声〈を持つ人〉に出合えた学習者の方は、本当に幸せだと思います。
この方は、割と英語を聞き慣れている方ですが、いままで、これほど自然に、そしてなじめる音声に出合ったことはない、とおっしゃっています。
こうした音声との出会いがあると、人生が変わります。
私自身も、いくつかの音源との出会いで、英語との付き合い方が変わったと言ってよいのです。
このブログでも書かせていただいたことがあります。
中学生のころ、毎日「基礎英語」というラジオ番組を聞いていました。
一歩一歩丁寧に英語の指導をしてくださる番組で、参考になりました。
ある日、基礎英語がおわったあともそのまま、ラジオをつけっぱなしにしていたところ、
Hello, everyone!
という重みのある声で、次の英会話番組が始まりました。
内容的にはそれほど難しいものではありませんでしたが、その声と発音の素晴らしさに圧倒されました。
「基礎英語」は寝ながら聞いていましたが、「英語会話」というその番組を聞いている間に、起き上がり、気が付いたら正座していました。
この番組を指導していた方が松本亨先生で、その後、書店で先生の本を見つけて購入します。
その本に、先生の指導している学校のチラシが挟まっていたことで、先生と直接お会いする機会ができて、英語大好き人間になっていきました。
もし松本先生との出会いがなければ、教師にもならなかったし、こうした仕事をさせていただくこともなかったでしょう。