先日は、大学受験生の方のご報告をさせていただきました。
今回は、お兄さんが大学受験生で、おなじ年に大変良く頑張って、準1級も合格されたかたで、今回、お兄さんに対する尊敬の念と、やはり大学を目指そうという強い意志も持っている方の、準1級1次試験合格、についてお話しします。
今回の生徒さんは、まだ2次試験を受験していないのですが、毎週、90分~180分よく頑張って英検の準備をしてくださいました。
在籍している高校が、英語教育に対する興味、関心、が強く、また、ご本人も、とても英語、外国語に関する気持ちの強いお子さんなので、大学受験までには、まだ丸一年あるのですが、とても熱心に英語の勉強に取り組んでくれています。
当初は、私どもがいつも使っている、講談社の「英会話・ぜったい・音読」標準編という、割と基礎的な英語音読教材を使って、毎回、レッスンごとに少しずつ覚えていく、という方法を使いました。
大体1年くらい、頑張ってもらって、この「標準編」に関しては、80%以上、暗唱できるように直人たので、英作文や長文、過去問等に取り組んでいただきました。
最初は、英検準2級、2級という形で勉強を進めて、着実に試験を受けるごとに合格を手にしていきました。
ただ、お兄さんの場合もそうだったのですが、準1級は、決して一筋縄ではいかない試験でした。
お兄さんも2級合格以降、丸1年以上、かかってなんとか合格しました。
レッスンでは、毎回90分の模擬試験を毎回行いました。
内容は、リスニングを中心に備えました。
準1級では、リスニング問題が3種類あって、パート1では、少し短めの英会話を聞き、その後、出される疑問文に対して回答する、というスタイルが12問。
これは形式的にも、内容的にも、過去に受験経験のある、英検2級クラス(やや高め)の英文なので、それなりに取り組みやすいものでした。
パート2は、多分難易度のいちばん高いもので、かなり長文の英文を聞き、その後に関連質問がそれぞれ2問用意される、というスタイルでした。
しかも、歴史、哲学、科学、といった、各分野に関する長文であるため、実際、内容をつかみ取るのがかなり難しいものになります。
そのうえ、問題が2問あるため、問題を忘れてしまったり、長文の構成を記憶できなかったりして、受験者にとってはかなりしんどい問題になります。
これは、長文自体は、6問、そして設問は各長文あたり2問ずつのため、聞き取り、内容、そして解答プロセスと難関が続きます。問題は12問です。
パート3では、たとえば、ラジオの交通渋滞の放送であるとか、最新の株式の状況といった放送などが音読されて、その状況に関する質問がなされる、というもので、5問題。
都合、各パート1,2では12問、3のみ5問、合計29問中、70%以上をクリアすることが要求されます。
そのほかに、25問の英単語、表現に関する質問、長文に対する内容把握問題が大問題2、さらに長文についての( )穴埋め問題が大問題3。
これに続いて、テーマ作文1、英文要約問題1というスタイルです。
そして、あと2次試験では、4コマのイラストレーションの状況説明、それから、関連質問が3問という流れです。
今回受験してくれた高2の方は、それぞれの問題を毎回じっくりこなし、負担は大きかったのですが、毎回、若干のムラはあっても、努力されたと思います。