準1級の長文(5)

このレベルの文を解いていくうえで参考になるのは、英字新聞です。

現在、駅売りなどで手に入れやすいものには、The Japan Times、The Japan News,そしてThe Student Times があります。

The Japan News は、英語もわかりやすく、扱うニュースも日本の話題が多くて、親しみやすいかな、と思われます。

実際に、毎日、テレビなどで接するニュースを、どのように英語で表現したらよいのかを知るためには、便利な新聞です。

The Student Times は、どちらかというと、学生用のため、日本語で書かれた部分もかなりあります。

連載記事などには面白いものがありますから、英字新聞に初めて挑戦する方たちには向いているかもしれません。

また、あとの二つとは違い、週刊なので、毎日ずんずん新聞がたまっていく、という恐怖感は、味合わずに済みます。

The Japan Times は、日本のニュースを主に取り上げている部分と、International New York Timesと提携して、その記事を載せている部分とに分かれていて、開いてみると、2つの新聞が重なっている印象です。

量的にもかなり多いですし、記事も、どちらかというと、身近な事件というより、政治・経済などが多くみられます。

また、International New York Times との提携部分では、日本の事件は、ほとんど掲載されておらず、あまりなじみのない内容がおおいでしょう。

英文としても、いささか読みづらい印象を受けるかもしれません。

たしかに、使っている語彙や、構文、また表現も、レベルが高くて、ざっと読んでもよくわからない、と思われる人もいます。

準1級レベルでも、難しいですから。

でも、逆に、準1級や、1級で出題される「あまり日本で報じられない内容」を知るにはふさわしい新聞です。

ただ、先ほどふれた、「毎日毎日増えていく恐怖」は一番大きいかもしれません。

たとえば、1週間に1回、曜日を決めて購入する、とか、大きな事件があった時に買って読む、という読み方もよいでしょう。

参考までに、The Japan News は木曜日に、The Japan Times は火曜日に、それぞれ、日本人読者に向けたページがあります。

こうしたページを突破口にして、英字新聞の世界に入っていくのも、一つのやり方ですね。

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