4.主役登場のタイミング
わたしたちは、何かについて話すときに、「多くの人たちが~に関心を持っています」とか「~はこうあるべきだ、と叫ばれてからずいぶん経ちます」などと前置きしたいとおもうことが多いようです。
これから自分が述べる問題について、素人なんだ、ということを断りたいのかもしれません。
専門家じゃないから、間違っているかもしれないけどね。とか。
この問題について話すのは、関心を持っている人が多くいるからだよ、と断りたいのかもしれません。
英語で話をする場合には、こうした「前置き」はいりません。
テーマ英作文の参考書にも、例文を「この問題については多くの人が賛成や反対の意見を述べている」という文から始めているものが結構あります。
でも、多くの人が述べているから、といって、自分が取り上げる必然性にはなりません。
誰も述べていなくても、大切な問題かもしれません。
あるいは、自分だけが気付いている問題かもしれないんです。
だから自分はこう思う、と述べれば済むことです。
英語なら、I think handwritten resumes are necessary. とか、I don’t think handwritten resumes are necessary.と書いてその後に理由を述べて下さい。
こう書けば、言いたいことがはっきりわかります。
また、スペースを無駄にしないで主張をすることができます。
英検などでは、余分なことの説明に、貴重な語数を割いている時間はありません。
まず、核心に入り話し始める。
この精神を忘れないでくださいね。