You tubeをご覧になった方は、なぜこんなに速いスピードで暗誦をするのか疑問を持たれる方も多いようです。
実際、私たちの音読を目の当たりにした方は、その速度に驚かれます。
私が目指しているのは、生の速度です。
DVDなどで、現実の英語を耳にしたとき、私たちには、何を言っているのかわかりません。
これは、3つの理由があります。
1つは用いられている単語・表現が難しいこと。
2つめはスピードが速いこと。
そして3つめ。
スピードを速いため、息の使い方、音の出し方が、通常の発音から大きく変化していること。
たとえば、th音と呼ばれるものですが、セオリー通りだと、上下の歯の間に舌を差し込む形で、流れてくる息をせき止めるような音を出します。
ところが、スピーディな動きをしているときには、舌で歯を叩く動きになり、前後の音の影響を受けて、t音に近くなります。
わたしたちの耳にはtと聞こえるのです。
日本語にはth音は存在せず、t音も強くはじく音ではないため、th音をzやsの音で代用する方が多いのです。
まるで違った音になってしまいます。
これは一例ですが、速く音読すると、こうした要因が加わってきます。
スピーディな音読を実践することで、より精確な発音を身に付けることができるのです。