恐ろしい話です。
ある日、ご主人である著者とは関係なく会社を経営していた妻の借金を返済するように、という督促の電話が次々かかってきます。
身に覚えのないことなので、花田さんは、対応に困ります。
相手は、サラ金らしく、暴力団のような脅しをかけてくるものもあり、まともな業者ではなさそうです。
妻に聞いても、らちが明かず、とりあえず、手持ちのお金で、払える分を払っていくのです。
本来ならば、まずは銀行、つぎにまともな業者から借りるはずです。
暴力団がらみの闇金業者から借りるなどというのは、普通ではない。
弁護士に相談することにして、調べてもらうと、妻は以前にも業者からの借金をしていることが判明。
いったいどうなっているのか。
しかも、今回の借金騒動が一段落した後、すぐさま別の業者から借金をするありさま。
弁護士からも、これ以上借りたらおしまいだと、警告されているのに!
実は、奥さんにはとんでもない秘密があったのです。
奥さんの心の中には、子どものころからの苦労が原因で、いくつもの人格が隠れていました。
そのなかで、カオリという、奥さんが虐待されて苦しんでいるときに、代わりになって痛みを受けた人格がいて、この人格が、奥さんに対する復讐のためにお金を借りている、というのです!
まるでホラーのような話ですが、ノンフィクションらしく、精神科医の町沢静夫さんのコメントもついています。本当の話なんでしょうか?