10月17日のジャパンタイムズで、一番に取り上げられていたのが、北朝鮮による拉致被害者の方の消息が判明した、というニュース。
Abductee said in N. Korea Hospital というのがタイトルです。
Abducteeの最後の-eeは、「~されたひと」という意味になります。
たとえば、interview をする人が interviewer で、される人が、interviewee です。
ここでは、拉致された人、つまり拉致被害者です。
新聞では、beを省略しますから、saidのように、過去形に見える書き方がしてあれば、受け身だと考えてください。
したがって、ここでは、普通に書けば、An abductee is said to be in N. Korea hospitalとなります。
つまり「拉致被害者が、北朝鮮の病院にいると言われている」となります。
第1段落。
A Japanese woman believed to have been kidnapped by North Korea decades ago has been admitted to a Red Cross hospital in the capital, Pyongyang, a support group for relatives of South Korean abductees said Saturday.
最初の A Japanese woman believed to have been kidnapped by North Korea decades ago までが主語になります。
日本の女性、who was を補うとわかりやすい。後ろから修飾している形で、「数十年前に北朝鮮によって拉致されたと信じられてきた日本人女性が」となります。
has been admitted to a Red Cross hospital in the capital, Pyongyang, ここでのadmit は「認める」ではなく、「受け入れられた」でしょう。
つまり、首都ピョンヤンの赤十字病院に収容されている、ということです。
さらに、some details about her life in North Korea since her abduction were also revealed. 「拉致以後の北朝鮮での生活についても明らかにされた。」
A man named Kim, who is believed to be the former husband of another Japanese abductee, Megumi Yokota, seems to be “advising” the department about managing affairs related to Matsumoto.
キムという名前の男性、この人物は、別の日本人拉致被害者である、横田めぐみさんの元夫とされる人物ですが、彼が今回明らかになった松本さんの拉致についても、担当部署にアドバイスをしたらしい。
横田さんに関しては、知っている方も多くいらっしゃるでしょう。
Yokota was kidnapped by North Korean agents in 1977 from Niigata Prefecture and spirited away to Pyongyang.
横田さんは1977年に、新潟から北朝鮮工作員に拉致され、ピョンヤンに連れ去られた。
というわけで、まだまだ記事は続いていますが、これも、北朝鮮からの正式な報告ではなく、韓国の拉致被害者を救う会による調査の結果です。
拉致も、言語道断の犯罪ですが、金正日総書記が自ら認めた国家的犯罪を、いまだに明確な調査報告を出さない北朝鮮に関しては怒りを感じます。
こうした、日本に関する国際的な記事を、読んでいます。月曜午後5時20分ー6時50分の新聞で読み取る時事英語クラスをぜひ、のぞきに来てください。