2019年第2回の英検1級のリスニング問題。part 1の最後の問題です。これには、いくつか難度の高い表現が含まれています。
Well, Susan, we’re behind schedule because we didn’t get the Japanese version until just a few weeks ago.
(スーザン、わたしたちは、スケジュールが遅れているんです。というのは、数週間前まで、日本語版が手に入らなかったからなんです)
(be) behind schedule =スケジュールが遅れている
Since this is a rather technical report, I don’t think I can have it ready until next week.
(これはかなり技術的なレポートなので、来週まで準備ができないと思います)
have it ready = it はレポートのことを指しています。have it ready は、have it gotten などのhave 【目的語】(形容詞・過去分詞)という構造の文とおなじように、it を~された状態にする、という
意味です。My father has his car washed by me と同じような形。(ちなみにこれは、「父は
彼の車を私に洗車させた」という意味。
how are you getting on with the cross-check of the financial data?
(財務データの照合の方はすすんでいますか?)
how are you getting on with ~ は、~の方はどうなっていますか、といった意味です。
That’s a tough ask. Why the sudden rush?
(それは厳しい要求ですね。どうして突然、そんなに急がなくてはならなくなったのですか?)
tough work =きびしい仕事(ここでは、ask になっているので、きびしい「要求」になります)
sudden rush = 突然の急ぎ(rush は rush hour のrush. あわただしい事ですね)
Look, if you can hold off on giving me other work this week, I’ll see what I can do.
(ほら、もし私に今週別の仕事の割り当てがへるなら、やれることを考えてみます)
hold off on ~ = 減らす、控える
I’ll have to pull a few late nights, and you’ll owe me dinner! Done.
(数日は残業必至ですね。夕食をおごってくださいね・わかった)
pull = 実施しなくてはならない a few late nights = 遅くなること。残業。
done = よろしい、承知した (交渉の条件を出されたときに、それに対して了解した、ということを伝える)(例)”I’ll give you $90 a day for the job.” “Done.” 「仕事の報酬として1日90ドルはらう」「了解」
英検1級のpart 1 のリスニングは、10問ある問題のうち、最後の2問(9,10番)は、それまでの8問に比べ、倍近い長文になることがよくあります。
登場人物もそれまでの2人に対して、3人になるし、また表現も、ここでご覧いただいたように、ちょっとわかりにくいものが増えてきます。
そういう意味では、最後の問題は、ちょっと難度が上がる、と考えていただくとよいでしょう。
そして、その後に part 2 がつづきます。
これは、理論的な長文が読まれ、その後、2問、問題が読まれるもので、これが一番難しい、と受験される方の多くがおっしゃっています。
また来週、この部分について、考えていくことにします。
英検1級、準1級、2級を受験しようという方は、ぜひ、エブリ・イングリッシュ・サービスに!
エブリ・イングリッシュ・サービスでは、現在、コロナ感染を避けるため、授業はすべてマン・ツー・マンで実施、また生徒さんと、先生との間も1メートルを確保しています。