この夏は、何もかもを忘れて、英語の勉強に明け暮れた日々と言ってよかったと思います。
朝も6時くらいに起きると、すでに起きて勉強している学生たちの通り道になっていたりします。
最初は、朝早めにやっている、食堂のようなところに出かけて食べたりしていましたが、他の学生を見習って、食パンを買ってきて、インスタント珈琲をわかして、飲みながら予習したりしました。
このやりかたで、小さな書道机のようなものに、3人くらいが並んで、英作文などを書いているのです。
今だと、ちょっとまねできない、密度の濃さです。
それを、辞書1冊、ノート、問題集だけ抱えてやっているわけです。
わたしは、異常なくらい、書籍好きだったので、毎日のように、事務局に行って、松本先生の本を買っていました。
ひとつには、名古屋であまり大きな書店を知らなかったため、こうした本がなかなか買えなかったこと。
もう一つは、食費を節約して、その分、本に回していたので、これだけの資本を持って本が買えることは、ふつうではありえなかったため。
おかげで、大きなリュックサックにいっぱいになるほど、【松本亨】先生の本を買い込みました。
そのうえ、お休みの日曜日になると、神田の古本屋へ出かけて、当時ではあまり手に入らなかった、松本先生の古い作品も、見つけ出しては喜んでいたものです。
こうした松本亨マニアとしての生活と、「英語で考える」を実地に修行する、という両面で、充実した生活を送っていました。
わたし自身が、たぶん、英語学習の英雄たちにあこがれるタイプの人間であったこと、そして、英語という科目が自分のパーソナリティに合っていたことが大きいのでしょう。
このようにして、私と英語との出会いは、昇華して、一つの生きがいになったのです。
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