翌年、高校2年の夏、父に頼んで、東京の松本先生の学校のセミナーを受講させていただくことになりました。
当時、地方から来た受講生は、原宿のマンションで、集団生活をすることになっていました。
男女別々の部屋で、それぞれ宿泊の担当の先生が一人ずつついて、起床、朝食、登校、そして寄宿所への帰途、就寝まで、かなり自由に「英語の勉強」のできる環境でした。
たまたま、豊橋の時習館からも優秀な学生が3人来ていて、かれらは(私の目からは)恐ろしくできたのですが、同学年と聞いて、ますます驚きました。
とにかく、生まれて初めての「寄宿所生活」を体験することと、「英語による授業」に緊張していました。
最初に、所長の森先生のモーレツな授業。
英語のわからなさ、もさることながら、内容が激しく、驚きました。
今井先生、青柳先生、立花先生、岩下先生・・のちになり、さまざまな場所でその名前を見、活躍ぶりを拝見する先生方が、まるで、水滸伝のようにみえました。
使われる教材も、難しいものが多くて、わたし自身の経験では、想像もつかないものばかりでした。
たとえば、松本亨先生の英作文は、先生の著作である、「英作全集」の8巻から出された文章が多かったのですが、普通の英作文の考え方では、想像もつかないものでした。
また、英文記事も、当時、高根の花だったthe Japan Times などの社説などが出典で、わたしの知識、教養ではとてもついていけないものでした。
さらに忘れてはならないのは、個々のセミナーでは、自分で用意した、英和辞典や和英辞典などを使うことは一切許されず、取り上げられてしまい(これは最終日には返してもらえるのですが)英英辞典のみを利用することが義務付けられていました。
最初は、全くちんぷんかんぷんで、何が書かれているのかさっぱりわかりません。
それでも、毎日続く90分×4コマ、6時間の授業のための予習で、12時間ほどかけていると、すこしずつでも、理解できるようになっていくことに驚きました。
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