英作文が悩みの方へ

英作文が苦手な方へお話ししたいことがあります。

まず、英語で具体的に何が苦手なのか考えてください。

文法?長文?リスニング?それとも英作文?

文法が苦手な方は、まず、現在の自分の学年の1年下、または2年下のやさしい問題集を本屋さんで探してみてください。

たぶん、高校生なら受験研究社とか日栄社といった会社の薄い問題集があれば、それを読んでみてください。

もし難しいな、と思ったら、さらにワンランク下げてみてはいかがでしょうか。

そこから始めると、英文法もそんなに難しくない。

そして、その英文法の例文をできるだけ声を出して【発音にはあまりこだわらなくていいので】音読し、書き写してみましょう。

自分の分かる英文のレベルで、文を書けるようになれば、英作文としては、かなりレベルが高いので、大丈夫です。

長文がつらい、という方。

長文苦手の方は、2種類に分かれます。

個々の文が分からない方。

これは、先ほどの英文法の方と同じです。

やさしい文法問題集を見ていくと、自分の分かりにくいと思っている文がでてきます。

そこで、文の構造を理解すれば、それほど厳しい感じがしなくなると思います。

逆に、長い文が苦手、という方。

こういう方は、恐らく、文法がおぼろげなので、出てきた単語で、何となく文章の意味を理解したつもりになっている場合が多いです。

まず、ひとつひとつの文が理解できているか、つかむ必要があります。

そのためには、やさしめの長文問題集で、面倒ですが、一行ずつ、訳してみる。

これをして、すぐに解答を読んでみてください。

きっと、どれかの文で、全く違った訳をしていて、そこから、だんだんと意味のずれが出てきているはずです。

この場合も、できれば、文法に帰るといいです。

つまり、どのような文の意味が取れていないのか、きちんと考えてみて、それをおさらいする方式です。

わたしが、高校1年の時に、英語がほとんどわからず、予備校の1年用のクラスを受けたとき、単元は関係代名詞でした。

There is a table on which my cat is sleeping. のような文があります。

テーブルがあります。その上に私のネコが寝ています。

毎日のように、こうしたミスを繰り返しては、先生に注意されていました。

一日に何問も、同じ間違いをしていて、後でノートを見てみると、訂正はぜんぶ、関係詞のon which が分かっていないのが原因です。

ある日、上で私のネコが寝ているテーブルがある、という、まあ正しい訳を生み出すことができて、ようやく、関係詞が呑み込めました。

同じ間違いばかりする人は、このころの私と同じで、それまでの英語の勉強法に、新しい関係詞というものの使い方が入っていかないのです。

だから、何度も同じミスをします。

頭が固いので、余り見返すこともしません。

私も、「ある日」になるまでに、毎日、やって注意された訳文をじっくり見直していれば、わかっていたはずだ、と後で思いましたが、そのころはなかなか分かりませんでした。

先ほどお話ししたように、やさしい問題集をやっていくと、こうした時に見直す心の余裕が生まれます。

そうすれば、だんだんと自分はどこが分からないのか、ということが見えてきます。

英作文ができない、ではなくて、英語そのものの、細かなひとつひとつの部分が分かっていないと、まるで、全体像が分からないような気になって悲しくなります。

そんなときに、すでに分かっている部分から見直していくと、どこが分からないのか、わかります。

そこから、他の人たちに質問しても遅くありません。

 

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