TOEIC受験のための参考書

「英語で働く人のための場面別ビジネス英会話」をご紹介します。

これは旺文社から出されているCD付の英語会話教本なのですが、実際に使ってみると、TOEICの点数を挙げるのに効果があることがわかりました。

この本の特徴を一言でいうと、ビジネスの各場面で一般的に必要とされる英語による会話が、一通り想定された教材である、ということです。

NHKラジオで評判の杉田敏さんの「実践ビジネス英語」はたいへん良い教材なのですが、内容が高度に過ぎて、ひとつひとつのお話がかなり長いのです。
もちろん、TOEICで900点以上を目指している方にとっては、大いに参考になります。

それと比べて、こちらの教材は、むしろ基本的なビジネスというものの考え方と身に着けるのに向いています。

それぞれ2-3行の文章が、二人の登場人物の間で数回やり取りされる、という形式ですから、量的にもそれほど多いものではありません。
それぞれの英会話レッスンのあとには、必須の単語が挙げられていますが、これも特殊なものではありません。
ビジネスでなくとも、日常的な会話でよくお目にかかることばです。

特に参考になるのは、履歴書をはじめ、スピーチの仕方といった、実用的な知識がコンパクトにまとめられているところ。
もちろん、こうした内容は、専門的な書物が多く出されているのですが、一通り、そのようなものかを知っておくには欠かせないと思います。

この本が向いているのは、まずビジネスに疎い高校生や大学生で、TOEICを受けなくてはならない人。それから、業務でまったく英語を使う必要のない人で、TOEICに挑戦しようという人。こうした方にとっては、手早く最低限の必要事項を身につけられる点で、お勧めの一冊です。
「英語で働く人のための場面別ビジネス英会話」旺文社 1800+税
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