エブリでは、高校3年生の方には、時事問題などを扱ったテキストを暗誦用に使用させていただくことがあります。
DHCから出されている、「ニュース英語のリスニング」もそのうちの1つです。
これは、タイトル通り、内容は全て実際のニュースです。
リスニング用の教材ですが、エブリでは暗誦用に使っています。
この本の良い点は、次の通りです。
①一つのニュースが、6-8行程度でまとまっている。
②関心のあるニュースを選ぶことができる。
③CDには、普通のスピード、速いスピードの二つの音声が録音されている。
まず、①番です。
いままでも、この「音読を通じての英語力増強」では、ストーリィにこだわった教材選びをしていることにお気づきでしょう。
なぜ、ストーリィなのか?
わたしたちは、代名詞や、冠詞の使用に対し、あまり敏感ではありません。
代名詞は、ときどき複数なのか、単数なのかわからなくなってしまうし、冠詞に至っては、a なのか、the なのか判断するのは、大変難しい。
これは、おそらく、日本語には、ぴったりと対応するものがないからでしょう。
暗誦用テキストとして、「文法別例文集」などを利用しないのは、このことがあるからです。
ひとつひとつの独立した英文を覚えても、先ほどふれた、代名詞や冠詞の問題は全く解決されません。
でも、まとまったストーリィであれば、この部分に対して、具体的な例がたくさん出てきます。
音読を繰り返していくうちに、「なるほど、こういうときにはこうした言い方になるのか!」ということが、自然におぼわっていきます。
②については、いうまでもないでしょう。
③は、普通レベルとされている音声でも、多くの方にとっては、速い、という印象があるはずです。まして、速いレベルの音声は、かなりのもの。
この音声を通じて、スピーディな、ニュースの音声に慣れていただくことができます。
こうした点が、この書籍をお勧めしている理由なのです。