海外ドラマが分かりません!

海外ドラマがわかりません!

「シャーロック」がわかりません!

こんな叫びが聞こえてきます。

お気に入りの海外ドラマが原語で味わいたいのに、ちっともわからない。

どうしたらよいですか。

「シャーロック」は難しいです。

イギリスBBCのテレビドラマですが、英語が速くて、そのうえ、表現が日本語で言われているのとまるで違う。

正直言って、わたしにもわからないところは非常におおい。

おそらく20年位前の話だと思うのですが、あるとき、海外の(特にアメリカの)映画やドラマの英語が一気に難しくなった時期があります。

それより前のドラマは、今聞いてもわかりやすい。

たしかに、一部の表現とか難しいものはあるのですが、それは名詞の問題だったり、先日この欄で述べたように、考え方のずれ、の問題だったりします。

ところが、この20年前の「異変」以来、難しいドラマが増えた。

トピックが分かりにくいのはあきらめがつきます。

悔しいのは、スピードと表現、音について行けないこと。

なぜか。

たぶん、リアリズム、という考え方です。

現実に使われている表現になるべく近づけようという考え方。

それまでは、アメリカファーストではないにせよ、この映画を世界に売るんだ!というスピリットがあったせいか、映画の英語もそこまでわかりにくくありませんでした。

ただ、ある時、特定の大学を舞台にした恋愛ドラマがあり、これが、その大学で使われているスラングや、言い方などを大量に脚本に使いました。

そのため、その大学に留学していた人には懐かしい映画になりました。

ただ、そうでない人たちにとっては、英語で話されているのに、わからない表現の多い映画になったのです。

それでも、自分の母語による映画であれば、2,3わからないところがあってもあまり苦になりません。

実際、わたしたちでも週刊誌など読んでいて、わからない表現が出てきても気にしない。

それとおなじて、母国語になじんだ人にとっては気にならない。

ところが、わたしたち外国人にとっては、かなり難しい表現の多い映画になってしまいます。

だから、あまり気にしないで、スルーしてください。

気に入った回、気になる表現は調べてみて、わからなかったら、どこかでネィティブにあった時に尋ねてみましょう。

それでも、「わからないな」と言われたことは何度もあります。

全体の流れが分かっていないと、意味が取れないことだってありますからね。

というわけで、悔しかったら、原作を参考に、何度も何度も見てみましょう。

とりあえず、それしか方法はなさそうです。

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