英語と日本語の間には、暗くて遠い川がある

英語と日本語の間には、暗くて遠い川がある

私の手元に、フランス語から英語に訳した「星の王子さま」があります。

なかなかの名訳に思えます。

でも、実際には、フランス語の原文を、ほとんどそのまま、英語に置き換えたものらしい。

ドイツ語の勉強をしていた時、英独辞典を手に入れて、出てくる単語をすべて英語に置き換えました。

ほとんど英語の文章になり、試験は簡単に乗り切ることができました。

ところが、日本語と英語との間は、こんなに簡単なものではありません。

残念ながら、一語一語の入れ替えでは、とても意味を成しません。

これは、文法構造が違うということが一番大きい。

ヨーロッパ系のたいていの言語や、中国語は英語の文法がかなり使えます。

実際、高校の時に使っていた漢文の教科書の文法のページを見ると、SV,SVC,SVO.などが縦書きになっているだけ。

ドイツ語と同じ方法が使えそうです。

日本語と英語の場合には、そうはいきません。

私は学生です。I am a student.

はいけますが、

明日は学校です。Tomorrow is school. では意味が解りません。

I have to go to school tomorrow. としなければ、読んでもわからない。

おそらく、文法だけではなくて、考え方が違います。

この部分を理解していくことが英語と日本語との間にはあって、それがどこまで広がっているのかわかりません。

解決するための方法としては、できるだけ多くの英文例を頭にいれて、それを必要に応じて取り出すしかなさそうです。

私たちが「英会話××日」では英語ができるようにならない理由はこのあたりにありそうです。

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