英語が話せないのはなぜ?①
英会話というのは、多くの方にとって、見果てぬ夢なのかもしれません。
英語を教え始めて、もう40年くらいたちますが、よく尋ねられるのは「英語は話せますか」。
「話題によります」とか「専門的な話はだめだけど」といっても、学期が変われば、同じ質問が返ってきます。
日本語で話していても、専門的な話は、できないでしょう。
たとえば、ガン治療に関する最新情報などは、お話しできるわけがない。
当たり前のことですが、日本語で話せない内容は、英語では話せるわけがありません。
英検1級や、準1級をお薦めするのは、そういう「日本語で話せない内容」のスパンを広げてくれる試験だからです。
このところ、このブログでも書いていますが、「菌根」というものについてのかなり専門的な内容の長文が出題されました。
内容も決して簡単なものではないですが、英語も、読み解くのがかなり大変という問題です。
この内容をきちんと理解して、それをやさしい英語でお話しすることができたら、すくなくとも、一般の人たちの言う「英会話」を克服することにつながるのではないでしょうか。
最近、このブログに、英文記事をアップすることもありますが、これは、実際に読んだ記事などから、おもしろそうなものを、自分の英語で表現しているものです。
一度、内容を理解するために読むだけでは、実際に自分が話をする段になって、流れがめちゃくちゃになってしまうからです。
自分なりの表現や、考え方として整理しておくと、いつ話をする場面になっても、ある程度はまとまった話にできるかな、という感じですね。
みなさんも、たとえば、教材などの英文で、おもしろそうなものがあれば、ぜひ英語で文を書いてみてください。
いざ、というときの秘密兵器のトピックとして、意外なときにつかうことができる・・かもしれません。