数多くの生徒さんに、音読を実践していただいていますが、注意点があります。
一番大きな問題は、音読をくりかえしている間に、自分で英文を変えてしまうことです。
これは、複数形のs を消してしまう、といったくせのことです。
たとえば、Japan is one of the biggest nations in the world. という文があったとしましょう。
よく聞いてみると、3分の1位の方が nationsをnation と読んでいるのです。
もちろん、速く読まなくてはならない、とか、たくさん読まなくては!という風にお考えになっている結果だということはよくわかります。
ただ、実際に、CNNなどを聞いてみても、複数形の s はたいてい聞こえます。
すこし舌を押さえつけるようにして、きしむようなz という音がひびいています。
似たようなものとしては、3人称単数形の s もあります。
Everyone wants to be … といった文の場合、wants が want になってしまうのも、よくある間違い。
これも、ネイティブの発音を聞いてみると、まず間違いなくきちんと聞こえますから、講師に聞こえないということは発音していないと判断できます。
こうした間違いを見つけ出すには、先生がいてくださる場合には、ある程度先生に細かく注意していただくようにお願いする方法があります。
講師も人間ですから、あまりにも同じ間違いが繰り返される場合に、疲れてしまって、指摘をしなくなることがあるからです。
自分が音読をしているときに、抜けた音などがあればすぐに注意していただくといいでしょう。
自分でチェックするためには、音読したものを録音して、それを聞く方法があります。