現在では、電子辞書が主流になりましたが、わたしたちが学生だった頃は、もちろん紙の辞典でした。
紙の辞典は、電子辞書に比べると、欠点だらけに思えます。
いわく、重い。
あるいは、英和は英和だけ、国語は国語だけ。用途の幅が狭い。
さらに、分厚い。少なくとも、英和辞典一冊で、電子辞書3~4個分はある。
カバンが辞典でいっぱいになる。
いまでは、わたしも電子辞書を使うことが多い。
多いのですが・・紙の辞典の良い点も、いろいろあります。
わたしは、高校のころから、英英辞典を引くようになりました。
たとえば、bland をひくと、lacking strong features or characteristics and therefore uninteresting と書いてあります。
lacking とは、「欠けている」ということ。features は「特徴」characteristics は「性格」
したがって、「強い特徴、性格に欠け、そのため興味が持てない」という意味です。
例文を見ると、”bland, mass-produced pop music”とあったりします。つまり「特に明らかな特徴のない、大量生産のようなポップミュージック」です。
じつは、紙の辞典のいいところは、「意味がすぐに見られないところ」なのですね。
英和辞典から、英英辞典へ切り替えたときに、一番大変だったのは(当然予想のつく通り)意味が英語で書かれていること。
意味の部分を読んでも、書いてあることの意味が解らない。
いまなら、該当のところからジャンプすれば、あっという間に、意味が表示されます。
でも、当時はそんなわけにはいかない。
しかもそれだけの覚悟をして、切り替えたわけですから、features が分からなければ、それを、またlacking が分からなければ、という具合に、それぞれを引くわけです。
lacking = not available or in short supply
feature = a distinctive attribute or aspect of something
こうして引き続けていくと、なんとなく、わかるような意味を持つ語が出てくるのですよ。
おかげで最近では、英英辞典でもあまり苦労がなくなりました.
もうひとつ、これだけ苦労したので、あまり同じ単語は引きたくないなあ、と思って、引いた単語の横にちっちゃな星印を書いておくことにしました。
☆、やがて、また引いて☆、さらに☆、involve という単語の横に☆☆☆☆・・と7つ並んだ時にはかなり凹みました。
そんなわけで、英英辞典〈もちろん電子辞書でいいですよ!〉への切り替えを体験してみてください。3か月辛抱すると、それなりの上達が、感じられますよ!
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