英検1級への道・英英辞典

松本亨という先生は、もう亡くなってからずいぶん経っていますが、いまでも非常に役に立つ書作をたくさん残されています。

今回はジャパンタイムズから出版されていた、「松本亨 ジュニア英英辞典」(Toru Matsumoto’s Junior English Dictionary)をご紹介します。

私たちが、本格的に英語を学び始めたときに、先生たちは、[英英辞典を使いなさい]と何度も言われました。

当時、そのことの意味があまりわかっていなかったのと、実際に手に入るのが、Oxford’s Advanced Learners English Dictionary しかなかったため、自分の学力から言って、とても追いつけるようなものではありませんでした。

松本先生が、この辞典を書かれたのは、昭和48年ですから、1973年のことです。

出版された後、すぐに買ったのですが、残念ながら、この価値がよくわかりませんでした。

いま、中学生の生徒さんを教えたり、高校生の生徒さんに、一歩高みに上がっていただくために、できるだけ英語だけを使った授業をしたりしていると、この辞典のありがたみがよくわかります。

This is a dictionary for beginner’s, edited by a Japanese. By a Japanese? Yes, I am the Japanese.

I have been teaching Japanese people English for a long time, and many people asked me to create an easy English dictionary for us. 

What is the difference between English dictionaries published in other countries and one in Japan?

One example is this; The former goes like this; Japan is an island empire off East Asia.

The latter, this dictionary goes this way; Japan is our country.

Let me give you another example. a living room is, according to the one published in a foreign country, a sitting room.

For us, however, it is hard to imagine what a living room is like. 

I put it this way; a living room is the big room in your home and you and your family do things together there like watching TV.

以上は、松本先生が書かれた「はじめに」を英訳したものです。

さらに、この辞典は、中学校の教科書に出てくる、ほとんどすべての単語を、優しい、中学レベルの単語を使って説明しています。

基本的には多くの辞典が、その辞典に載っている言葉で、各語の意味を説明しています。

ところが、初級者の辞典でそれをするのは極めて難しい。

なぜなら、初級者用の辞典では、使える英語がとても限られているからです。

この英英辞典は、その難しい問題を、実際に読者に話しかけるつもりで書き上げて解決した、珍しい本なのです。

松本先生は、むしろ高校生や大学生がこの辞典を利用して、英語で英語を説明するという習慣の基礎を身につけてほしい、と書いています。

わたし自身も、改めてこの辞典を利用して、若い人たちに、やさしい英語で授業をする方法を作り上げていきたいと思っています。

そして、力のある方たちにこそ、「やさしい英語で、内容のあるメッセージを発信してほしい」と思っています。

→英英辞典を活用して、実際に英語の腕を上げていくレッスンに参加しませんか?第1、第3水曜日は、ニュース英語を使って、英語を英語で説明するレッスンを、また、第2、第4水曜日にはタイムの記事をいったん日本語で理解したうえで、英語で説明する、というレッスンを実施しています。
時間はいずれも午後1時~2時30分。お問い合わせは、このホームページから、またはお電話で、052-934-1030.会場は、地下鉄「新栄町」駅徒歩3分のエブリ・イングリッシュ・サービスです。

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