日本弁護士連合会が、死刑廃止にむけたキャンペーンを来月(2016年10月)に開始することがジャパンタイムズに報じられました。
The Japan Federation of Bar Associations will launch a campaign next month for the abolition of capital punishment, arguing that even the worst offenders stand a chance of reintegration in society.
日本弁護士連合会が、来月、死刑廃止に向けてのキャンペーンを始める予定です。その主張は、最悪の犯罪者であっても、社会に復帰する機会が与えられるべき、というものです。
Barというのは、裁判所で、一般市民と、法律関係者とを区別する棒のことを指しています。
死刑の廃止、というのは、abolish や do away with も使いますが、前者が多いですね。
死刑はcapital punishment と death penalty が最もよく用いられます。
stand a chance は、「そういうチャンスがある」「可能性がある」。辞典を引くと、stand a good chance で「その可能性は十分ある」という意味でよくでています。
reintegrate は、それだけだとあまり出てこないかもしれません。reを取り去って、integrate であれば、to combine two or more things so that they work together, to combine with something else in this way, つまり、「2人以上の人で、くっついて、一緒に働く」の意味です。
その理由として、この記事では、
there have also been serious concerns about wrongful conviction resulting in execution in Japan.
つまり、「間違った判決(冤罪)が、最終的に死刑になってしまうことで、深刻な不安がある」ことを挙げています。
このほかに、「死刑は国家による殺人であり、犯罪を禁じ、個人による殺人を許さない国家が、死刑という形で、殺人をすることは許されない」とする意見もあります。
海外の諸国を見ると、いわゆる先進国のうち、死刑を容認しているのは、日本とアメリカだけで、その他の国はすでに廃止に踏み切ったり、事実上の死刑中断をしている状態です。
他の国で死刑の割合がぐんと多いのは中国。世界中で執行されている死刑のうち、80%がこの国で実施されています。
こうした問題についての英文【新聞記事】を読み、その後、こうした話題をもとにディスカッションを行うクラスもあります。
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