誰がイギリス王室を必要としているか?③

誰がイギリス王室を必要としているか?③

タイムの記事です。いよいよ3段落に入ります。

ここでは、一般大衆の王室に対する考え方が大きく変わったことが示されます。

On the first, we’ve seen a sea change in public perception.

a sea change = 海の変化、というのは、社会の大きな変化のことを言います。

perception = 考え方

「まず最初に、わたしたちは、大衆の考え方が大きく変化した時代を見てきた」

20年前には、王室というのは、やんごとなきものであり、ゆたかで、金持ちで、とても手の届かない存在だった、とタイムは言います。

ところが、ダイアナ王妃が亡くなり、それにたいしてエリザベス女王が、冷たい対応をしたことで、大きな怒りが巻き起こります。

王室は、ここで戸惑い、躍起となって、大衆のイメージの立て直しに取り組んだ、と書かれています。

This rebranding effort といっているくらいですから、かなり大きな動きだったと言っていいでしょう。

3段落最後の英文です。

They put on glitzy campaigns around the 2011 royal wedding and the 2012 Golden Jubilee, and stage-managed announcements around the birth of Kate and William’s children–while at the same time playing hardball with the media and demanding official secrecy and control over their public image.

glitzy = 派手な

Golden Jubilee = 50年祭

stage-managed = コントロールする、陰で糸を引く

playing hardball with = ~に対して政治的圧力をかける

「王室は、2011年のロイヤルウエディングや、2012年の50年祭、そしてケートとウィリアムの子供たちの誕生について、派手な運動を行い、陰から演出を行った。一方で、同時にマスコミに対して圧力をかけ、公式には秘密主義で、王室に対する一般大衆のイメージをコントロールした」

まるで、エンターテイナーが、スポーツイベントのプロデユースをするようで、おもしろい表現です。

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