誰がイギリス王室を必要としているか?④
タイムのイギリス王室に関する記事です。
4段落目です。
This rebranding effort has allowed royalists to justify the cost to the public purse on the grounds of “value to the economy.”
rebranding = 評判の立て直し、ブランドを再び確立すること。
royalists = 王制擁護者
justify = 正当化する
the public purse = 大衆の財布。つまり税金のこと。
on the ground of = ~という理由で
「この王室の評判を立て直す努力のおかげで、王制擁護者たちは、経済効果がある、という理由で、税収入における(王制維持のための)負担を正当化させることができた」
現実には、我々タイムの調査によると、イギリスの納税者は、国主を持つためだけに、年間4億6千8百ドルを失っている。これはバッキンガムパレスが公式に発表している数字(昨年は5千8百万ドル)よりかなり多い。
実際、我々の君主は、ヨーロッパ各国の最も費用の掛かる非政治的な国主たちの中でも最も金のかかっている一人であり、アイルランドの選んだ、同じような地位の人物にかかる費用の12倍のコストを支払っている。
まあ、この数字を見ると、王室費用が、かなりなものであることが分かります。
5段落では、イギリス王室の運営費用が、いわゆるチェックアンドバランス、つまり厳密な会計検査を経ていないことを問題にしています。
6段落は、次のように始まります。
Any claim about how the royals boost British tourism, trade and retail sales needs to be set against the high costs.
tourism = 観光
trade = 商取引、ビジネス。
retail sales = 小売。一般の人向けの土産物販売など。
set against = 比較する
「いかに王室というものが、イギリスの観光、貿易、小売を盛んなものにしているか、という主張は、それにかかっている高い費用と比べてみる必要がある」
まあ、王室にかけている金を思えば、売上増進は当然でしょ?
かけた費用対効果が上がるほど、売り上げは伸びているの?
こういった言い方ですよね。