原点に帰る④ 紙の辞典はすごいぞ!

最近は電子辞典が大盛況です。

 

わたしもその恩恵に浴しています。

 

ところが、先日、長年愛用していた電子辞書が壊れてしまいました。

 

あわててお店に持っていっても、「修理不能」といわれてしまい、やむなく、新しい機種を購入することにしました。

 

その間、昔ながらの辞典を使っていたのですが、二つの驚きに遭遇しました。

 

ひとつは、紙の辞典が引きづらくなっていること。

 

当たり前のことですが、紙の辞典は、アルファベットの順がきっちり体で覚えているから使えるのですね。

 

たとえば、Dictionaryという単語であれば、まず、辞典全体から始めの2割くらいのところ、Dのポジションにあたりをつけて、ページを開きます。

 

そのあと、Dのセクションの中のiのポジション、さらにcのポジションという部分を、指と手の勘で、見つけ出して、あたりを付けていく。

 

この作業が、電子辞書の利用を始めるまでは、ずいぶんすばやくできていたはずなのですが、改めて取り組んでみると、思ったより遅い。

 

しかも、あたりを付ける位置が、不正確。

 

お蔭で、思っていたよりも、単語調べに時間がかかってしまいました。

 

もう一つの発見は、紙の辞書の充実ぶり。

 

電子辞書だと、目的の単語を見つけて、その意味なり、例文なり、目標にしているモノを見つけ出せば、事足れり。

 

ところが、紙の辞典だと、発音が出て、品詞、意味、そしてその意味での例文が出て、項目に一回目を通せば、その単語の全体像がくみ取れるのです。

 

しかも、その項目の羅列を見ていくと、単語自身の持つ、ニュアンス、というか、意味合い、というものが、案外汲み取りやすい。

 

特に、ランダムハウスのような、片手で持つには大変なくらいの大きさの辞典になると、内容の充実ぶりも、半端ではないです。

 

さらに該当の項目の周辺には、同じ語源の、品詞違いが列挙されているわけですから、一度に得られる情報量としては、満足度が高い。

 

いまさらのことですが、紙の辞典のありがたみがよくわかりました。

 

電子辞典の小さな窓では見えない世界が、大きく開かれているような気さえします。

 

みなさんも、一度、本棚の奥に眠っている、昔使った英語の辞典を広げてみると、思いがけない世界に遭遇できるかもしれません。

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