ジェネリック薬品の世界的脅威①

ジェネリック薬品の世界的な脅威①

 

6月3日10日合併号のタイムに、非常に衝撃的な記事が載りました。

 

これは、いま日本でも宣伝されているジェネリック薬品に関する問題です。

 

タイムは2ページにわたる記事の中で、物語風に、詳しく問題点を伝えています。

 

それでは、まずはじっくり読んでいくことにしましょう。

 

この記事の冒頭は、あるボランティア医師の直面した病気の少年に関するエピソードから始まります。

 

For the 16 years that Dr. Brian Westerberg, a Canadian surgeon, worked volunteer missions at the Mulago National Referral Hospital in Kampala, Uganda, scarcity was the norm.

 

カナダの外科医、ブライアン・ウエストバーグ医師が、ウガンダのカンパラにある、ムラゴ国立委託病院でのボランティアとしての使命を果たした16年間の間、物不足はいつものことだった。

 

referral = (専門医などへの)委託、委嘱など

the norm = 標準、基準、水準

 

The patients usually exceeded the 1500 allotted beds.

患者は常に、1500床あるベッドの数を超えていた。

 

exceed = be greater in number or size

allotted = 割り振られた give or apportion (something) to someone

 

Running water was once cut off when the hospital was unable to pay its bills.

水道は、病院が請求金額を払えないと、遮断されてしまった。

 

Patients often couldn’t access the medication they needed.

患者は必要とする薬品を手に入れられないこともしょっちゅうだった。

 

But as low-cost generics made in India and China became widely available through Uganda’s government and international aid agencies in the early 2000s, it seems at first like the supply issue had been solved.

(今まで述べてきた現状が大きく転換したのは、2000年代初頭のことでした)

しかし、インドや中国で作られた、低価格のジェネリック薬品が、ウガンダ政府や、国際援助機関によって、広く入手できるようになると、最初のうちは、この薬品不足の問題は解決したかのように思われた。

 

ここまで、まるでドラマのように進行していく記事ですが、このジェネリック登場が、本当の意味での救世主でなかったことは、この後、明らかになっていきます。

 

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