ジェネリック薬品の世界的な脅威②
タイムの6月3,10日合併号の記事の続きです。
二つ目の段落では、
Then on Feb. 7, 2013, Westerberg examined a feverish 13-year-old boy who had fluid oozing from an ear infection.
2013年2月7日、ウエストバーグ医師は発熱した13歳の少年を診察した。この少年は、耳からの感染で、流動体(=膿?)が出てきていた。
examine = inspect thoroughly in order to determine their nature or condition
(症状などを決めるため、徹底的に調査すること)
feverish = having or showing the symptoms of a fever
(発熱の症状を示していること)
fluid = a substance that has no fixed shape and yields easily to external pressure
(決まった形を持たず、外部からの圧力で簡単に出てくる物質)
ooze = slowly trickle or seep out of (ex. fluid)
(ゆっくりと何かの中からあふれ出てくる、染み出てくる)
He suspected bacterial meningitis but couldn’t confirm because the CT scanner was broken.
ウエスタバーグ医師は、バクテリアによる脳膜炎を疑ったけれども、CTスキャンが壊れていたため、確認が取れなかった。
そこで医師は、セフトリアキンという薬品を少年に投与します。
これで効果が上がるはずでした。
でも、4日後には、彼の耳の症状は悪化し、ウエスタバーグ医師が手術の準備をしている間に、彼は発作を起こしてしまいます。
CTスキャンで彼の脳を見てみると、彼の頭蓋骨の中に腫瘍があるのが分かります。
この画像を見た神経外科医は、外科手術は必要ない、抗生物質の治療で十分よくなる、と言います。
それは、ウエスタバーグ医師の処方したものと同じだったのです。
彼が混乱したのは、同じセフトリアキソンという薬を、値段の高いものに変えることを、同僚たちが主張したことでした。
いったい、このくすりには、どういう秘密があるのだろう?