音読でのばす英語力

わたしたちの多くが疑問に思っていることがあります。

なぜ、英語ができないのか。

中学、高校と6年間も勉強したのに、なぜ話すことができないの?

答えは簡単です。

練習すればいいんです。

ただ、わたしたちは、どういうわけか、声を出して英語を読むことをあまり好みません。

中学生のころは、あまり抵抗なく音読する人も結構いるのですが、高校になると、ほとんどの人が声を出さなくなってしまいます。

エブリ・イングリッシュ・サービスでは、この音読に力を入れて、英語の指導を行っています。

ほとんどすべてのレッスンにおいて、基本になるレベルの英文集を教材にして、毎回、音読をして

記憶に残るまで、頑張って繰り返し読んでいただきます。

こうすることで、英語の文章が正確におぼわって、いざ、使わなくてはならない、という場合に、スムーズに発話することができるようになります。

エブリにお越しいただいた方のほとんどが、生徒さんの、暗唱風景には驚かれます。

ひとつは声の大きさ。

もう一つは暗唱のスピード。

実際の体験では、英語を話していても、わたしたちの声が小さすぎて、相手のところまで届いていない、というケースが意外に多いのです。

ある映画で、父親が、娘に、「そんな小さな声で話していては、誰も聞いてくれないぞ」と叱っている場面を見たことがあります。

よく、腹式呼吸という言葉も耳にしますが、ある程度、大きな声をお腹から出すようにしないと、相手は聞き取ってくれません。

地下鉄などで、外国人の人が乗ってくるとすぐわかりますね。

これは、わたしたちに比べて、彼らが、腹式呼吸を使って、お腹から声を出す人が多いからです。

まず、むりをせず、声を大きく出すことで、自分にも、相手にも分かりやすい英語を話すことができるようになります。

次にスピードが、なぜ速いのか。

スピードが速くできる、ということは、きっちり覚えてあるからできることです。

つまり、次に言うべき表現を考えなくてよい。

たとえば、九九を覚える場合でも、完全に覚えた人は、かなりのスピードで言えるし、考えなくても、ほぼ自動的に、答えが思いつく。

こうした練習は、日本語だけでなく、外国語にも必要です。

このことは、わたしたちも、本当は良くわかっているのですが、面倒だったり、疲れるので、あまりやりたくないのです。

でも、これを意識的に続ければ、使っている暗誦用のテキストのレベルの英文なら、特に日本語に訳さなくても、反射的にわかるようになるし、言えるようになります。

実際に、英語の達人を言われる方たちの多くが、何らかの形で英語の暗誦を行った時期があるのは、事実です。

私たちは、講談社から出版されている「英会話・ぜったい・音読」というシリーズのテキストを使っています。

これは、レベルに合わせて、中学・高校の教科書をまとめたものです。

シリーズには、初級から上級まで、さまざまなレベルがありますから、実際に書店で手に取ってみたうえで、使うテキストを決めればよいでしょう。

一冊練習すれば、覚え方、というか練習のコツがわかります。

そうしたら、次からは、ご自分の好きな作品を覚えると、楽しく勉強を進めることができるでしょう。

私自身も、松本亨先生(以前、NHKラジオの英語会話という番組をされていた先生です)のテキストを再編集した、「ナンシーとジョージ」という会話調のテープ付教材から始めて、「星の王子さま」などをつかって、暗誦の勉強をしました。

いまでも、英文を朗読したCDを聞くのは大好きで、愛読書のシャーロック・ホームズの完全録音盤を買ってよく聞きます。

ぜひ、ご一緒に、音読を通じて、英語力を高めていきましょう。

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