前回のこのコーナーでは、多くの人々が環境問題について心配していて、その理由は、まず、人が環境を汚しているからであり、また、企業は環境を汚染しているし、さらに多くの人は、環境保全の方法を知らない。という英文を見ていただきました。この時、提案として、人は3つのR,つまりReduce, Reuse, Recycle を実行すべき、という考えを提示している、というところまで読んできました。
今回、教材としてみている文章は、ライティングの参考にもなるとても良い英文です。
その素晴らしさは、今日、取り上げる段落で、とてもはっきりしています。
では、ご覧いただきましょう。
今回は、この3つのRのうち、Reduce を取り上げた段落です。
Reduce means “make something smaller.” In this saying, it means reduce trash. Trash is what you throw away. You can reduce trash when you throw away less. You can reduce trash when you buy and use only what you need. You can also reduce trash by reusing and recycling. you can choose things that come in packages you can recycle.
前回同様、各文のS=主語 とV=動詞 とをおさらいしたうえで、各文の意味を考えていきましょう。
第1文 Reduce means “make something smaller.”
S= reduce V= means 前回も make という動詞が重要だと言いましたが、今回もはっきり、make の使役動詞としての使い方で、大きなメッセージが書かれています。つまり、make something smaller ,「何かを小さくする」です。
リデュースの意味は、何かを小さくする、ということです。
第2文 In this saying, it means reduce trash.
S=it V= means In this saying は前置詞inと、名詞のthis saying が冒頭ですが、これは、前置詞+名詞なので、副詞と同じ働きですから、飛ばしてしまって構いません。
この言い方だと、それ(=リデュース)の意味は、ごみを減らすということです。
第3文 Trash is what you throw away.
S= Trash V= is O= what you throw away この文では、目的語のwhat you throw away まで書きました。関係詞のwhat も、英文を書くためにはきわめて有効な武器の1つです。特に、なんといったらよいかわからない時に、ほとんどオールマイティに利用できます。
I don’t know what you said to her. (彼女に何を言ったのか)
What made him a great writer was his unique way of thought. (彼が偉大な作家になれたのは、彼の独特の考え方のせいだ)
という具合で、what =thing(s) which と考えると、わからない単語でも説明すればよくなります。
ここでは、「ごみというのは、わたしたちが捨てる物のことだ」
第4文 You can reduce trash when you throw away less.
S= You V= can reduce 少ししか捨てなくなれば、ごみを減らしたことになります。
第5文 You can reduce trash when you buy and use only what you need.
S=You V=can reduce when のあと S=you V=buy and use what you need あなたの必要な物
あなたが必要な物だけを買い使うなら、ごみを減らすことができます。
第6文 You can also reduce trash by reusing and recycling.
S=You V=can also reduce
リユース(再利用)や、リサイクルによっても、ごみを減らすことができます。
第7文 You can choose things that come in packages you can recycle.
S=You V= can choose
リサイクルできるパッケージに入ったものを選ぶこともできます。
こうした書き方で、やさしい表現を利用して、内容を単純化し、繰り返すことによって、理想的な英文を書くことができます。
英検を目指す方なら特に、またそうでなくても大学受験などで、英作文を書かなくてはならない方は、この段落を繰り返し音読してみましょう。
やさしい英語なので、そんなに苦労はしないと思います。
でも書いていることはちっともレベルの低い事ではありません。
環境問題に真正面から取り組んだ、まじめな文章です。
この問題の出典は、BROUKAL、Weaving it Together 1,2E という教材がもともとの出典のようです。
私がここで参考にしたのは、旺文社さんが出している、集中マスター英語長文問題集レベル①センター基礎・入試準備300words という本に収められているテキストです。
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