このところ、受験の英語を担当させていただく機会が多いので、そちらで使わせていただいた教材を利用しながら、英語のポイントを説明しています。
今回、取り上げたいのは、トピックセンテンス という考え方です。
簡単に言うと、英文でかかれた段落には、必ず、「この段落では、こういうメッセージを言いますよ」という、段落のテーマを一文でまとめた文があります。
この文のことを、トピックセンテンス といって、この文を見つけ出すことで、論説文はかなり読みやすくなります。
このトピックセンテンスは、ふつう、各段落の次の部分に登場します。
①段落の冒頭文
この場合、トピックセンテンスに続く文は、A 具体例 であったり、B 説明 であったりします。
それぞれを ①A、①B と考えましょう。
②段落の中で、最初の文があり、そのあと、However, とかBut といった逆説の接続詞が続き、その直後に登場する文。
たとえば、「コロナウイルスに感染しないためには、人との接触を避けることが大切だと言われています。しかし、スウェーデンのように、むしろ感染して、免疫(=耐性)を付ける方が有効だという考え方もあります」という文章。
これはあきらかに、このあと、スウェーデンの考え方を説明していくわけで、段落の中心になるのは、接触を避ける、という考え方ではなく、免疫を作る、という考え方です。
これを ② としましょう。
③段落の冒頭にある文には、新しく登場した「定義の明らかでない語」があって、それに対する解答、というか、その語の定義をめいかくにしめすのが段落の最後周辺の文章、というパターン。
「英語の学び方には様々な方法があると言われます。なかには、勉強しない、という方法さえあります」が冒頭で、最終的に、「でも、いま述べたやり方を『勉強しない』といってしまうのには無理があるを思います」
これは、勉強しない、という方法がある。と打ち出しておいて、でも実は、これも勉強するんじゃン!と否定する、という書き方です。まあQ →Aというか、そういった書き方です。
これを ③ とします。
④番目は、段落全体が、具体例であったり、説明であったりして、実際には、①の段落のトピックセンテンス(と例の一部)を別の段落で代用してしまう形。
今から、見ていただく文には、④番目の例はありません。
それでは、今回と、次回で、トピックセンテンスのパターン ①A, ①B、②、③のどれなのか、3つの段落で考えていきましょう。
名古屋市東区のエブリ・イングリッシュ・サービスでは、ここでとりあげたトピックセンテンスの考え方を利用して、英文理解を深めるレッスンを実施しています。
このトピックセンテンスを身につけることで、英文解釈、そして英作文で、高いポイントを取ることができます。
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